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■用語 膣乾燥症 [病気(た行)]



[喫茶店]温かく、湿っている膣の中が乾燥し、潤いを欠く状態
 膣(ちつ)乾燥症とは、女性生殖器系の器官である膣の中が乾燥し、潤いを欠く状態。
 膣は、骨盤内にあって子宮と体外とをつなぐ管状の器官で、伸び縮みできる構造をしています。膣の前方には膀胱(ぼうこう)や尿道があり、後方には直腸があります。膣壁は粘膜に覆われ、その粘膜面には横に走るひだがあります。このひだは正中部で集合し、前壁と後壁で中央に縦に走るひだになっています。このひだは出産の経験のない人に、多く認められます。
 この膣の中は、温かく湿っていて有機物が豊富にある状態で、細菌の繁殖に適しています。しかし、膣には自浄作用という働きがあります。膣壁上皮は卵巣から分泌される女性ホルモンであるエストロゲンの作用により、表皮細胞への分化が促され、細胞質の内にグリコーゲンが蓄積されます。剥離(はくり)した細胞内のグリコーゲンは、ブドウ糖に分解されて、膣内の乳酸桿菌(かんきん)によって乳酸菌に換えられます。これにより膣内は酸性となり、酸性環境に弱い細菌の増殖が抑制されます。
 しかし、40歳代の後半くらいから閉経を迎える女性、および閉経後の女性では、膣の正常な柔軟性、酸性度、潤滑性を維持するために必要不可欠なエストロゲンの分泌量が減り、これが膣壁の粘膜を薄くして柔軟性を失わせるとともに、潤滑性を失わせ、膣乾燥症の原因になります。
 膣の中が乾燥することにより、痛みやかゆみを覚え、膣壁がこすれたりすることによる炎症なども起こることがあります。
 性交渉の際にも、膣の中が乾燥し、潤いがない上に、膣壁の柔軟性がないことで痛みを伴ったり、状態によっては性交渉そのものが苦痛になることもあります。
 エストロゲンは、閉経期および閉経後のほか、妊娠中、授乳中に減少し、卵巣の摘出、喫煙によっても減少します。無理なダイエットによって月経周期が崩れたり、生理がこないという若い女性でも、エストロゲンは減少します。ごくまれに、食べ物などのアレルギー反応に関連して、エストロゲンの減少を経験することがあります。
 膣が乾燥する理由としては、エストロゲンの減少以外にもいくつかあります。風邪薬、アレルギー治療薬、一部の抗うつ剤は、膣を含め体全体の乾燥の原因になります。乳がんの治療に使用されるような化学療法薬も、膣を含め体全体の乾燥の原因になる可能性があります。市販のビデ(膣洗浄剤)を使用すると、膣の中の自然な化学的バランスが崩れて、これが炎症や乾燥の原因になることがあります。
 自分自身の体を異物と認識して攻撃する自己免疫性疾患の一種で、全身の分泌腺(せん)組織を侵して唾液(だえき)や涙などが出にくくなるシェーグレン症候群という難病の一症状としても、膣にあるバルトリン腺と呼ばれる分泌腺が侵され、膣乾燥症がみられることもあります。40~60歳の女性に多いのが特徴で、女性ホルモンの要因も関連して発症すると考えられています。
[喫茶店]膣乾燥症の検査と診断と治療
 婦人科、産婦人科の医師による診断では、まず膣乾燥症の原因を探し出すために、問診を行います。自覚症状に関する質問をしたり、治療中の病気や市販薬、処方薬にかかわらず使用している薬について質問をしたりします。
 確実な診断を得るためには、内診のほか、超音波検査、MRI検査、基礎体温の測定、血液中ホルモン検査、腎臓(じんぞう)と尿管の検査、膣分泌物の顕微鏡検査や培養検査などを行うこともあります。原因を特定できない場合や、ほかの症状がある場合は、追加の検査を行うこともあります。
 婦人科、産婦人科の医師による治療では、閉経期および閉経後の女性ホルモンのエストロゲン不足によるものであれば、天然のエストロゲンを薬として補充します。
 しかし、ホルモン療法はすべての人に適した治療というわけではなく、副作用が出ることもあります。副作用には、体重増加、体液貯留、吐き気、頭痛、乳房を押した時の痛み、皮膚にできる色の濃い斑点(はんてん)、脳梗塞(こうそく)、血栓、認知症、乳がんや卵巣がんのリスクの増加があります。
 ホルモン療法以外の選択肢はいくつかあり、膣の乾燥に対応するために特別に作られた保湿剤を使うと、1回の使用で最大3日間症状を和らげることができます。性交痛の対策としては、性交渉の際に膣用のゼリーやローションといった潤滑剤を使用すると、痛みを和らげることができます。潤滑剤が膣壁の粘膜に潤いを与え、1回の使用で数時間効果が持続します。
 市販のビデ(膣洗浄剤)、せっけん、リンスなど膣を洗うために作られた製品を使用して膣の乾燥を生じている場合は、その使用を避けることで悪化させないようにします。
 ほかにも、エストロゲンと似た作用をするイソフラボンを含む大豆と大豆製品を食事で摂取すると、膣の乾燥が和らぐことがあります。八味地黄丸(はちみじおうがん)、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)などの漢方薬を服用することで、膣の乾燥が和らぐこともあります。
 シェーグレン症候群による膣乾燥症であれば、内科などでステロイド薬や免疫抑制薬などの服用を含めて、適した治療を受けてもらいます。そちらの治療を行うことで、改善する可能性が考えられます。


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■病気 胆道がん [病気(た行)]

[iモード]肝臓で作られた胆汁の流れる胆道に発生するがん
 胆道がんとは、肝臓で作られた胆汁の流れる胆道に発生するがん。
 胆道は、肝臓で作られた胆汁を胆囊(たんのう)内で濃縮し、胆管を通して、十二指腸乳頭から十二指腸内腔(ないくう)に排出します。発生部位別により、胆管がん(肝内胆管がん、肝外胆管がん)、胆囊がん、十二指腸乳頭がんに分けられます。
 日本では、1年に約2万3000人が胆道がんを発症しています。世界的にみて日本は頻度が高く、胆管がんでは男性が多く、胆嚢がんは女性に多いことが知られています。胆道がんの死亡率は、年々増加しており、発生率は年齢に比例し高くなっています。 
 原因としては、胆石症、胆嚢炎などが挙げられます。特に、胆石症は胆嚢がんの危険因子であり、有症状者でのがんの発生は無症状者に比べて10倍。胆石が胆管胆嚢粘膜へ直接に、慢性的な刺激を与えてがん発生の母地を作ると考えられています。
 近年では、膵(すい)胆管合流異常が危険因子として注目されています。本来は肝臓で作られる胆汁と、膵臓で作られる膵液は別々に十二指腸に流れますが、膵胆管合流異常では、先天的な異常で十二指腸に出る前に胆管と膵管が上方で合流しているために、膵液と胆汁が混ざり合い、膵酵素の活性化や変異原性物質を誘発するために、胆道がんが高頻度に発症します。
 どの胆道がんも早期の段階では症状が出現することはありませんが、発生部位の関係で、胆嚢がんではかなり進行してからしか症状が出ないのが特徴。これは、胆嚢が胆管から少し離れていることが原因です。
 胆石症や胆囊炎を合併していれば、右上腹部が痛んだり、発熱、吐き気があったりします。胆管がん、十二指腸乳頭がんでは、がんの成長に伴って胆汁の流れが妨げられ、比較的早くから黄疸(おうだん)が現れます。
 流れが妨げられた胆汁が胆管から血管に逆流するために、胆汁中のビリルビン(黄色いもと)が血液中に増加し、皮膚や目の結膜が黄色に変色するのが黄疸ですが、黄疸に伴って尿の色が褐色になったり、便の色が白くなったり、全身にかゆみが現れたりします。
 胆囊がんでは、進行すると体重減少、食欲不振などの全身症状が現れるほか、右上腹部にしこりを触れ、さらには黄疸が現れてきます。しかし、これらの症状が出た時には、ほとんどが末期で手遅れの場合が少なくありません。
 胆囊壁は胃や腸と異なり、薄い筋層がなく、厚い筋層だけであるために、がんは胆囊の外側に発育しやすく、進行したがんが多くなっているのです。
[iモード]胆道がんの検査と診断と治療
 胆道がんの早期発見には、症状がなくても検診の血液検査で肝機能異常や胆道系酵素の上昇、超音波検査での胆管の拡張や胆嚢壁が厚くなるなどの異常を指摘された場合は、精密検査のできる病院を受診し、速やかに2次検査を受けます。
 また、黄疸や濃くなった尿に気付いた際には、がん治療の専門病院を速やかに受診します。
 受診した病院では、まず血液検査が行われます。これにより、黄疸の原因物質であるビリルビンが高値を示しています。同時に、胆道系酵素と呼ばれるアルカリフォスファターゼ(ALP)、ロイシンアミノペプチダーゼ(LAPL)、ガンマグルタミルトランスペプチーゼ(Υ−GPT)が上昇しているのが特徴です。
 胆道の閉塞(へいそく)に伴って、肝機能(GOT、GPT)も異常値を示すようになり、腫瘍(しゅよう)マーカーの一つであるCA19ー9も上昇します。
 胆嚢がんでは、胆嚢の中にしこりがみられます。通常、胆嚢にみられるポリープは良性のものが多いのですが、15ミリよりも大きいものはがんの可能性があります。進行した胆嚢がんでは、がんが胆嚢全体に及び、隣接する胆管に浸潤して胆管の閉塞を起こすため、それより上流の胆管の拡張がみられます。
 胆嚢全体を満たすような結石がみられる場合には、がんの存在を見逃すことがあるので注意が必要です。
 十二指腸乳頭がんでは、胆管と膵管の十二指腸への出口にできることから、超音波検査では胆管と膵管の拡張がみられるのが特徴です。しかし、相当な進行がんでなければ、超音波検査で腫瘍がみられることはほとんどありません。
 さらなる精密検査として、CT検査、MRI検査、ERCP(内視鏡的逆行性膵胆管造影)、血管造影が行われます。
 黄疸の原因となる他の疾患として、急性肝炎、肝硬変、肝不全、胆管炎、胆管結石、急性胆嚢炎などがあります。
 治療では、どの胆道がんも手術により取り除くのが最良の方法となります。
 胆管がんの手術は、部位により術式が異なります。肝臓の中にある肝内胆管にがんが及ぶ場合には、胆管とともに肝臓の一部も切除します。肝臓の外にある肝外胆管のみにがんがあって、膵臓にがんが及んでおらず、リンパ節にも転移がない場合には、胆管だけを切除します。膵臓の中にある膵内胆管にがんがある場合には、膵臓や胃、十二指腸などを一緒に摘出することになります。
 胆嚢がんの早期がんであれば、腹腔鏡を使って胆嚢だけを取り出す手術ですむことがあります。進行がんの場合には、胆嚢とともに、そこに接している肝臓の一部や周囲のリンパ節も取り除くことになります。
 十二指腸乳頭がんの非常に早期のがんであれば、内視鏡と電気メスを使って取り除くことができます。それ以外の場合には、膵臓とともに胆管、胆嚢、胃、十二指腸などを一緒に摘出することになります。
 胆管がんや胆嚢がんの手術に際して、肝臓の多くを摘出しなければならない場合、手術前に切除する側の肝臓を栄養する血管である門脈をつぶして、残すほうの肝臓を大きくする経皮経肝門脈塞栓術(PTPE)という処置を行うこともあります。これにより、手術後の肝機能の低下を未然に防ぐことができます。
 肝臓にいくつも転移があったりして手術が不可能な場合には、全身への抗がん剤投与や、肝動脈から直接抗がん剤を投与する肝動注療法を行います。現在よく使われる抗がん剤は、ジェムザール、ティーエスワンなどです。
 通常、ジェムザールは経静脈的に、ティーエスワンは内服で、それぞれ単剤で投与を行いますが、場合によってはジェムザールとティーエスワンを併用することもあります。
 がんの進行が局所にとどまっている場合に、抗がん剤と併用して放射線療法を行うことがあります。骨転移による痛みの緩和の目的で行われることもあります。
 胆道の閉塞がある場合、手術をするにしても、内科的に治療するにしても、まずは黄疸をとる処置が必要です。内視鏡的に閉塞した胆管にプラスチック製、ないし金属製のステントを留置し、黄疸の解消に努めます。

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■病気 膣がん [病気(た行)]



[ダイヤ]膣の入り口の内側に発生する、まれながん
 膣(ちつ)がんとは、膣の入り口の内側に発生するがん。膣の入り口の外側に発生すれば、外陰がんとなります。
 腟は子宮頸部(けいぶ)と外陰をつなぐ筒状の組織で、長さ10~15 センチ、出産時には産道となります。腟の入り口周囲には腟前庭、その外側には小陰唇、陰核、大陰唇、会陰があり、総称して外陰と呼ばれています。
 女性性器がんの中で、膣がんが占める割合は1〜2パーセントと、比較的少ないがんといえます。若い女性には少なく、一般に50〜60歳の女性にみられます。
 膣の表面は粘膜で覆われており、この粘膜からがんが発生し、球状または長楕円(だえん)形の潰瘍(かいよう)状の硬い腫瘤(しゅりゅう)を形成します。多くは単独性で、扁平(へんぺい)上皮がんがほとんどです。腺(せん)がんはまれです。
 がんが発生しやすいのは後ろ側の膣壁で、上3分の1の、いわゆる下り物がよくたまる部位。進行すると表面を広がったり、粘膜の下の筋肉に広がり、さらには周囲の臓器にまで広がることもあります。
 直接、発がんと結び付く原因はまだわかっていませんが、高リスク因子としてヒトパピローマウイルスの感染が挙げられています。ヒトパピローマウイルスは、いぼを作るウイルスの一種で、男性性器の分泌物などに含まれています。このウイルスを持った男性との性交渉によって、膣、外陰、子宮頸部などの細胞に感染します。
 最も多い症状は、生理以外や閉経後の不正出血、性交中や性交後の不正出血、血性の下り物です。進行すると、大きくなったがんが膀胱(ぼうこう)や直腸を圧迫するようになって、排尿障害や便秘などが起こり、腰痛や下腹部痛を伴うようにもなります。
[ダイヤ]膣がんの検査と診断と治療
 他のがんと同様に、膣がんも早期発見、早期治療が第一です。自覚症状がある場合は、婦人科の専門医を受診します。比較的少ないがんといえるだけに、産婦人科医でも膣がんの経験がない医師もおり、発見や治療が遅れることがあるとされています。
 医師による診断では、まず視診、触診、細胞診を行います。細胞診で異常な細胞が見付かった場合は、組織の一部を採取して顕微鏡で調べる生検で、がん細胞があるか、どのような種類のがん細胞であるかを詳しく調べます。
 さらに、がんのできた場所と広がり程度を調べるために、膣の中だけでなく骨盤内の他の臓器についても、診察やCT、MRIなどの検査を行います。肺に転移していないかどうかを調べる胸部レントゲン検査などの検査も行います。
 膣がんの治療には、外科療法、放射線療法、化学療法の3つの方法があり、がんの広がり程度である病期、扁平上皮がんないし腺がんの組織型、年齢、全身状態などによって選択します。ごく早期の膣がんに対しては、がんの部位を焼いて蒸散させるレーザー治療を行うこともあります。
 外科療法は、がん病巣が膣の表層に限局している場合や、膣の上部3分の1にある場合に限って行われ、手術によってがんを切除します。 膣は、前方には膀胱、後方には直腸、肛門(こうもん)が近接し、側方には足に栄養を送る血管や神経が存在するため、手術が広範囲に及ぶ場合、どの機能をどの程度温存するかが問題となります。
 子宮頸部や腟の周囲にがんが広がっている場合には、広汎(こうはん)性子宮全摘出術に加え、腟がんを含めて腟壁の切除を行います。
 放射線療法は、高エネルギーX線によってがん細胞を消滅させ、腫瘤を縮小させるもので、単独で行ったり、手術の後の追加治療として行います。照射方法には2種類あり、放射線発生装置を用いて体外から放射線を照射する外照射と、放射線が発生する物質をがんのある部位にプラスチックの筒を通して挿入する膣内照射があります。
 放射線療法では、子宮や腟が残せる半面、直腸に穴が開いて、腟から便が漏れる直腸腟ろうなどの障害が残り、人工肛門になることがあります。
 化学療法は、経口剤や静脈注射によって抗がん剤を体内に投与するものです。抗がん剤は血流に乗って全身を巡り、膣壁などにあるがん細胞を消滅させるので、全身療法とも呼ばれています。一般的に、シスプラチン、カルボプラチン、タキソール、マイトマイシンC、ブレオマイシン、ペプレオマイシン、フルオロウラシルなどの抗がん剤を組み合わせて使用します。
 化学療法だけでは、完治することは難しいため、外科療法や放射線療法と併用して行われます。
 膣がんの予後は一般的に不良で、5年生存率は40~50パーセントという報告が多いのが現状です。近接している直腸や膀胱などの臓器に、がんが広がる傾向が強いためと考えられています。

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■病気 唾液腺がん [病気(た行)]

[iモード]唾液を作る臓器である唾液腺のうち、耳下腺などの大唾液腺に発生するがん
 唾液腺(だえきせん)がんとは、唾液を作る臓器である唾液腺のうち、大唾液腺に発生するがん。
 唾液腺には、大唾液腺と小唾液腺とがあります。大唾液腺は、耳の前から下に存在して、おたふく風邪の際にはれる耳下腺、あごの下に存在する顎下(がくか)腺、舌の裏に存在する舌下腺に分けられます。一般に、食事が口に入った時に分泌される唾液は耳下腺から、安静時、特に睡眠中に分泌される唾液は主に顎下腺からと考えられています。
 小唾液腺は、口腔(こうくう)粘膜、咽頭(いんとう)粘膜に無数に存在します。
 頭頸(とうけい)部がんの中でも、唾液腺がんは5パーセント程度と少なく、そのほとんどは耳下腺と顎下腺に発生し、舌下腺がんは極めてまれです。一般に頭頸部がんは粘膜上皮から発生することが多いため、扁平(へんぺい)上皮がんという組織がほとんどですが、唾液腺は複数の細胞が集まっていますので、唾液腺がんの病理組織も多彩であることが特徴で、世界保健機関(WHO)の分類で18種類。
 また、病理組織型により悪性度も異なります。耳下腺腫瘍(しゅよう)の80パーセントは良性なのに対して、顎下腺腫瘍では50〜60パーセントが悪性です。
 唾液腺がんができやすいのは、50歳以降の年齢層で、男性が女性の約2倍となっています。若い年齢層にも、決してまれではありません。
 初期症状は、耳下腺や顎下腺、舌下腺がある部位に腫瘤(しゅりゅう)を認めるだけです。進行すると、首のリンパ節がはれたり、耳下腺がんでは顔面神経まひが起こったり、口が開けにくくなったりするような症状を伴ってきます。顎下腺がんでは痛みが伴うことがあります。
 一般に進行は遅いものの、急速に進行して腫瘤が急激に大きくなることもあるので、あまり大きさが変わらないからといって、良性とは判断できません。
[iモード]唾液腺がんの検査と診断と治療
 唾液腺がんの診断は、視診、触診、細い針で腫瘍細胞を吸引して検査をする吸引細胞診や組織生検で行われます。さらに、耳下腺や顎下腺の開孔部から造影剤を注入してX線撮影する唾液腺造影法、CT検査、MRI検査、超音波検査などで、進展範囲、頸部リンパ節転移、遠隔転移の程度を調べて病期分類を決定し、進行度を判定します。
 唾液腺がんの治療の基本は、手術になります。がん手術は腫瘍周囲の安全域を含めて切除することが基本なので、腫瘤自体が小さくても顔面神経や皮膚、下顎骨と近い場合は、これらも一緒に切除することもあります。
 神経を切除した場合は、神経を移植してまひの程度を軽くします。下顎骨を切除した場合には、咀嚼(そしゃく)に不便を感じることが多いものの、嚥下(えんげ)や会話は可能。近年では、肋骨(ろっこつ)、腸骨、腓骨(ひこつ)、 肩甲骨などを用いて下顎骨を再建するようになってきているため、手術後の障害は大幅に解消されつつあります。
 手術前に遠隔転移があったり、全身状態が不良な場合は、手術以外の方法を選択することもあります。しかし、唾液腺がんのうち、耳下腺がんでは放射線や化学療法は一般的な治療ではありません。
 放射線治療単独では根治は望めないものの、手術後に放射線治療を加えることはあります。未分化がんや、腺がんの一部には、手術に加えて抗がん剤による化学療法を行う場合もあります。
 頸部のリンパ節に明らかな転移があれば、転移のあるリンパ節のみならず、頸部のリンパ節を周囲の組織も含めてすべて摘出します。がんの病理組織型によっては、予防的にリンパ節を摘出する場合もあります。
 摘出手術後には、首から肩にかけての知覚および運動機能の低下が問題になりますので、積極的に肩を動かしてリハビリテーションを行う必要があります。
 唾液腺がんの生存率についての全国的なデータはありませんが、いくつかの病院が調査したデータによると、5年生存率は50パーセント程度とみられています。

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