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■小林製薬「紅麹」問題、延べ247人が入院 医療機関の受診者は延べ1459人に [健康ダイジェスト]

 小林製薬の紅麹(べにこうじ)の成分を含むサプリメントを摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題で、厚生労働省は、4月21日の時点で延べ247人が入院したことが小林製薬からの報告で明らかになったと発表しました。
 小林製薬の紅麹の成分を含むサプリメントに関しては、摂取した後、腎臓の病気を発症するなどして、これまでに5人が死亡し、全国で健康被害の訴えが相次いでいます。
 厚労省は健康被害の状況について、小林製薬から報告された4月21日時点の人数を明らかにしました。
 それによりますと、体調に異変を感じるなどして延べ1459人が医療機関を受診し、延べ247人が入院したということです。
 また、3月29日に設置された厚労省と消費者庁のコールセンターに、4月21日までの24日間で合わせて4484件の相談が寄せられたということです。
 コールセンターの電話番号は、0120-388-687で、午前9時から午後9時まで、土日や祝日も相談を受け付けます。
 厚労省は各地の保健所などとも連携して被害の確認を進めるとともに、引き続き健康被害の原因について調べることにしています。

 2024年4月22日(月)

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■国内初の経口中絶薬「メフィーゴパック」、発売半年で724人服用 11人に副作用14件も重篤例なし [健康ダイジェスト]

 人工妊娠中絶のために使う国内初の経口薬「メフィーゴパック」について、昨年5月の販売開始から半年間で724人が服用したことがわかりました。11人に計14件の副作用があったものの、重篤な例はありませんでした。横浜市で開かれた日本産科婦人科学会で21日、発表されました。
 発表データは、製造販売元のラインファーマがまとめました。販売された昨年5月16日から半年間に、82施設(25病院、57診療所)に納入されました。副作用は嘔吐(おうと)4件、出血と下腹部痛が各3件、吐き気2件、じんましんと発熱が各1件でした。
 薬は母体保護法指定医のもと妊娠9週0日までに使います。世界保健機関(WHO)が安全で効果的な方法と推奨しているものの、国内では長年、手術しか認められていませんでした。2022年度は約12万件の中絶が行われました。
 発表した日本産婦人科医会常務理事の石谷健・日本鋼管病院婦人科部長は、「大きなトラブルの報告はなかった。必要な女性が使いやすい体制に向けて議論してゆくべきではないか」としています。

 2024年4月22日(月)

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■紅麹サプリ、神戸大病院関連の患者9人中5人が「ファンコーニ症候群」 うち3人が「尿細管間質障害」 [健康ダイジェスト]

 小林製薬(大阪市)が「 紅麹(べにこうじ) 」成分入りサプリメントを巡る健康被害を公表してから、22日で1カ月となりました。健康被害が起こる仕組みの詳細がわからない中、神戸大病院(神戸市)が関連病院を含めた計5病院で、サプリを摂取した患者のデータを解析した結果、9人中5人で腎臓の機能低下が認められました。
 同病院腎臓内科の藤井秀毅准教授は、「どんな治療が効果があったかなど症例を蓄積することには大きな意義がある」と考え、データを集め始めました。
 18日時点で小林製薬の紅麹成分入りサプリを摂取し体調不良などを訴えた50歳代~70歳代の患者計9人のデータをまとめたところ、腎臓にある一度作られた尿のもととなる液体から必要な栄養素などを再吸収する尿細管の機能が低下し、血液中の電解質が異常になるなどする「ファンコーニ症候群」が5人で確認されました。うち3人は組織検査の結果、尿細管の周囲の組織が炎症を起こす「尿細管間質障害」と診断された。
 その中でも神戸大病院と、はりま姫路総合医療センターを受診した、いずれも60歳代の女性2人が飲んでいたのは、昨年7~12月に同社が出荷し、問題の成分を含む可能性があるサプリと製造番号が一致していました。ほかの7人は製造番号が不明か不一致でした。
 神戸大病院を受診した女性は2年ほど同社のサプリを飲んでおり、かかりつけの診療所で受けた定期検査で偶然、腎機能の悪化が判明。3月下旬に同病院を受診し入院しました。サプリ摂取を中止すると腎機能が改善し、血液中のカリウムなど電解質の数値が正常傾向に近付き、約1週間で退院できました。
 藤井准教授は、「まずはサプリ摂取を中断することが重要だ。電解質の著しい異常で脚がつるなどの症状が出ることがある。また過去に摂取経験があれば、一度、近くの診療所などで尿や血液の検査を受けてほしい」と呼び掛けています。
 日本腎臓学会が1日に発表した緊急調査の中間報告でも、全国から寄せられた47人の症例中、46人でファンコーニ症候群が疑われています。一方、健康被害があった患者の約75%はサプリ摂取中止だけで回復しました。
 厚生労働省によると、18日時点で、健康被害で入院治療したのは240人に上ります。

 2024年4月22日(月)

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■神戸市の医師自殺、遺族が賠償求める裁判  病院側は業務との因果関係否定 [健康ダイジェスト]

 神戸市の病院に勤務していた当時26歳の医師が自殺したのは長時間労働の改善を怠ったことなどが原因だったとして、遺族が病院の運営法人と院長に損害賠償を求めた裁判が大阪地方裁判所で始まりました。病院側は「過重労働につながる事実は存在しない」などとして争う姿勢を示しました。
 神戸市東灘区の甲南医療センターに勤務していた医師の高島晨伍さんは、うつ病を発症して、2022年5月、自宅で自殺しました。
 大阪府内に住む高島さんの両親は、死亡した日までの1カ月間の時間外労働が236時間に上るなど、心身の健康を損ねる恐れのある過重な働き方と知りながら病院側が業務を軽減するなどの対応を怠ったなどと主張し、病院を運営する法人「甲南会」と法人の理事長で甲南医療センターの具英成院長に合わせて2億3400万円余りの損害賠償を求める訴えを起こしました。
 22日、大阪地方裁判所で始まった裁判で高島さんの母親は「病院は息子が亡くなる前から労働基準監督署の指導を受け、ほかの医師が労働環境の改善を訴えていた」などと意見を述べました。
 一方、病院側は「高島さんの業務は標準的かそれ以下で、過重労働につながる事実は一切存在しない」と主張しました。
 また、診療のかたわらで行っていた学会の準備などの「自己研さん」について、「病院にいる時間すべてが労働時間ではなく、自身で選択した研修に充てた時間は、労働と評価できない」として争う姿勢を示し、訴えを退けるよう求めました。
 裁判の後、高島晨伍さんの遺族が会見を開きました。
 この中で母親の淳子さんは、「息子は職場の環境に恵まれずかわいそうだった。病院側の主張については、適切な労働時間の管理ができていなかったことを正当化しようと躍起になっていると感じた。この裁判を通じて医師の過労死をなくすために社会に一石を投じたい」と話していました。
 また、医師として働く兄は、「弟が亡くなり2年がたとうとしているが、どうすれば病院は死と向き合ってくれるのかと思った。弟のように努力している医師が過労死して報われないのはおかしいので、できる限りのことをやっていきたい」と話していました。
 甲南医療センターは、22日の裁判の後、コメントを出しました。
 この中で甲南医療センターは、「真面目で優秀な専攻医(旧後期研修医)を失ったことは、痛恨の極みであり、重く受け止めています。現在、医療従事者の働き方改革を最優先課題とし、真摯(しんし)に取り組んでおります。地域の皆様の健康を守るとともに医療者の健康を保護することの重要性も再認識しています。民事裁判については、裁判所の判断をいただきながら事実関係を探求することが重要であると考えています」と述べています。

 2024年4月22日(月)

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