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■紅麹サプリ、神戸大病院関連の患者9人中5人が「ファンコーニ症候群」 うち3人が「尿細管間質障害」 [健康ダイジェスト]

 小林製薬(大阪市)が「 紅麹(べにこうじ) 」成分入りサプリメントを巡る健康被害を公表してから、22日で1カ月となりました。健康被害が起こる仕組みの詳細がわからない中、神戸大病院(神戸市)が関連病院を含めた計5病院で、サプリを摂取した患者のデータを解析した結果、9人中5人で腎臓の機能低下が認められました。
 同病院腎臓内科の藤井秀毅准教授は、「どんな治療が効果があったかなど症例を蓄積することには大きな意義がある」と考え、データを集め始めました。
 18日時点で小林製薬の紅麹成分入りサプリを摂取し体調不良などを訴えた50歳代~70歳代の患者計9人のデータをまとめたところ、腎臓にある一度作られた尿のもととなる液体から必要な栄養素などを再吸収する尿細管の機能が低下し、血液中の電解質が異常になるなどする「ファンコーニ症候群」が5人で確認されました。うち3人は組織検査の結果、尿細管の周囲の組織が炎症を起こす「尿細管間質障害」と診断された。
 その中でも神戸大病院と、はりま姫路総合医療センターを受診した、いずれも60歳代の女性2人が飲んでいたのは、昨年7~12月に同社が出荷し、問題の成分を含む可能性があるサプリと製造番号が一致していました。ほかの7人は製造番号が不明か不一致でした。
 神戸大病院を受診した女性は2年ほど同社のサプリを飲んでおり、かかりつけの診療所で受けた定期検査で偶然、腎機能の悪化が判明。3月下旬に同病院を受診し入院しました。サプリ摂取を中止すると腎機能が改善し、血液中のカリウムなど電解質の数値が正常傾向に近付き、約1週間で退院できました。
 藤井准教授は、「まずはサプリ摂取を中断することが重要だ。電解質の著しい異常で脚がつるなどの症状が出ることがある。また過去に摂取経験があれば、一度、近くの診療所などで尿や血液の検査を受けてほしい」と呼び掛けています。
 日本腎臓学会が1日に発表した緊急調査の中間報告でも、全国から寄せられた47人の症例中、46人でファンコーニ症候群が疑われています。一方、健康被害があった患者の約75%はサプリ摂取中止だけで回復しました。
 厚生労働省によると、18日時点で、健康被害で入院治療したのは240人に上ります。

 2024年4月22日(月)

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