■用語 先天性肥厚性幽門狭窄症 [病気(さ行)]
胃の出口の幽門の筋肉が先天的に厚くなり、胃の内容物が停滞する疾患
先天性肥厚性幽門狭窄(ゆうもんきょうさく)症とは、胃と十二指腸の境界部にある幽門の幽門輪という部分の筋肉が先天的に厚くなっていて、新生児の母乳やミルクの通りが悪くなる疾患。肥厚性幽門狭窄症、筋肥厚性幽門狭窄症とも呼ばれます。
新生児の2000人に1人の割合でみられ、新生児が飲んだ母乳やミルクを噴水状に嘔吐(おうと)するケースもあります。
先天性肥厚性幽門狭窄症の原因は、胃の出口で十二指腸につながる幽門の異常です。通常は食道から胃に食べ物が届くと、幽門を通って十二指腸に運ばれます。しかし、幽門の幽門輪の筋肉が厚くなって幽門が狭くなると、食べ物は先へ進めず逆流します。
なぜ幽門に筋肉が作用してしまうのか、根本的な理由はまだはっきりしていません。筋肉の肥厚は先天的な理由とされていますが、確定していません。しかし、統計的には男の子、特に第一子の男の子に多くみられるとされています。
先天性肥厚性幽門狭窄症の症状は、生後2~3週ころから1カ月にはわかるようになり、母乳やミルクを欲しがって飲んでも吐くようになります。最初はダラッと戻す程度ですが、嘔吐は治まらず、やがて口や鼻から噴水のように勢いよく吐き出します。
胃で消化する時間もないまま吐いてしまうので、空腹でまた飲みたがり、そして、母乳やミルクが胃にいっぱいたまったら嘔吐するという繰り返しを続けます。
結果、どんなに母乳やミルクを与えても、栄養を摂取できずに脱水します。栄養不足から体重も増加せず、元気がなくなってしまいます。
嘔吐が徐々にひどくなる、顔色が土色になる、尿量や排便量が減ってくるなどの症状がみられたら、すぐに小児科の医師を受診しましょう。
これらの症状を発見できずにいると、胃にたまった内容物が胃拡張を引き起こす恐れもあります。症状が軽いと、生理的な嘔吐と見分けが付かず、噴水状に吐き出して初めて先天性肥厚性幽門狭窄症に気が付くこともあります。 また、噴水のような嘔吐が目立たないケースもあります。
しかし、嘔吐量や鼻からもミルクが戻ってしまうことも、診断ポイントです。授乳時の様子に少しでも違和感を感じた時は、早急に医師に相談すると安心です。
新生児が栄養を摂取できずに嘔吐を繰り返すと、低カリウム血症の恐れが出てきます。先天性肥厚性幽門狭窄症での激しい嘔吐により、体内のカリウムが消化液とともに吐き出されます。カリウムが欠乏すると、嘔吐や倦怠(けんたい)感が増します。
低カリウム血症は悪化すると、全身の至る個所に不具合が生じます。重症に陥ると、不整脈や四肢まひを引き起こします。
先天性肥厚性幽門狭窄症の検査と診断と治療
小児科の医師による診断は、比較的容易であり、最近では超音波検査で幽門筋の肥厚の程度まで測定することができます。
小児科の医師による治療は、新生児の吐き方の程度が著しくて食べ物が摂取できない場合には、輸液で栄養を補給してから、手術(ラムステット手術)をすることが基本になります。
まず点滴をして、体液のバランスを改善します。点滴と母乳やミルクの経口摂取を中止すれば、次第に嘔吐は治まります。
次に胃の幽門の筋肉に切り込みを入れて、狭くなっている部分を広げます。手術は1時間くらいで終わり、入院は1週間から10日くらいすることになります。この疾患による後遺症などの心配は、ありません。通常の手術は1回だけで済み、手術後は母乳もミルクも飲めるようになります。
また、近年は内視鏡を使って幽門筋を広げる鏡視下手術を行ったり、アトロピン(硫酸アトロピン)という薬を静脈内に注射することにより、幽門筋を弛緩させて治療する方法を使うこともあります。
低カリウム血症に対する治療は、原因となる先天性肥厚性幽門狭窄症を改善することが有効ですが、新生児が自力で回復できない場合はカリウムを補充します。
先天性肥厚性幽門狭窄(ゆうもんきょうさく)症とは、胃と十二指腸の境界部にある幽門の幽門輪という部分の筋肉が先天的に厚くなっていて、新生児の母乳やミルクの通りが悪くなる疾患。肥厚性幽門狭窄症、筋肥厚性幽門狭窄症とも呼ばれます。
新生児の2000人に1人の割合でみられ、新生児が飲んだ母乳やミルクを噴水状に嘔吐(おうと)するケースもあります。
先天性肥厚性幽門狭窄症の原因は、胃の出口で十二指腸につながる幽門の異常です。通常は食道から胃に食べ物が届くと、幽門を通って十二指腸に運ばれます。しかし、幽門の幽門輪の筋肉が厚くなって幽門が狭くなると、食べ物は先へ進めず逆流します。
なぜ幽門に筋肉が作用してしまうのか、根本的な理由はまだはっきりしていません。筋肉の肥厚は先天的な理由とされていますが、確定していません。しかし、統計的には男の子、特に第一子の男の子に多くみられるとされています。
先天性肥厚性幽門狭窄症の症状は、生後2~3週ころから1カ月にはわかるようになり、母乳やミルクを欲しがって飲んでも吐くようになります。最初はダラッと戻す程度ですが、嘔吐は治まらず、やがて口や鼻から噴水のように勢いよく吐き出します。
胃で消化する時間もないまま吐いてしまうので、空腹でまた飲みたがり、そして、母乳やミルクが胃にいっぱいたまったら嘔吐するという繰り返しを続けます。
結果、どんなに母乳やミルクを与えても、栄養を摂取できずに脱水します。栄養不足から体重も増加せず、元気がなくなってしまいます。
嘔吐が徐々にひどくなる、顔色が土色になる、尿量や排便量が減ってくるなどの症状がみられたら、すぐに小児科の医師を受診しましょう。
これらの症状を発見できずにいると、胃にたまった内容物が胃拡張を引き起こす恐れもあります。症状が軽いと、生理的な嘔吐と見分けが付かず、噴水状に吐き出して初めて先天性肥厚性幽門狭窄症に気が付くこともあります。 また、噴水のような嘔吐が目立たないケースもあります。
しかし、嘔吐量や鼻からもミルクが戻ってしまうことも、診断ポイントです。授乳時の様子に少しでも違和感を感じた時は、早急に医師に相談すると安心です。
新生児が栄養を摂取できずに嘔吐を繰り返すと、低カリウム血症の恐れが出てきます。先天性肥厚性幽門狭窄症での激しい嘔吐により、体内のカリウムが消化液とともに吐き出されます。カリウムが欠乏すると、嘔吐や倦怠(けんたい)感が増します。
低カリウム血症は悪化すると、全身の至る個所に不具合が生じます。重症に陥ると、不整脈や四肢まひを引き起こします。
先天性肥厚性幽門狭窄症の検査と診断と治療
小児科の医師による診断は、比較的容易であり、最近では超音波検査で幽門筋の肥厚の程度まで測定することができます。
小児科の医師による治療は、新生児の吐き方の程度が著しくて食べ物が摂取できない場合には、輸液で栄養を補給してから、手術(ラムステット手術)をすることが基本になります。
まず点滴をして、体液のバランスを改善します。点滴と母乳やミルクの経口摂取を中止すれば、次第に嘔吐は治まります。
次に胃の幽門の筋肉に切り込みを入れて、狭くなっている部分を広げます。手術は1時間くらいで終わり、入院は1週間から10日くらいすることになります。この疾患による後遺症などの心配は、ありません。通常の手術は1回だけで済み、手術後は母乳もミルクも飲めるようになります。
また、近年は内視鏡を使って幽門筋を広げる鏡視下手術を行ったり、アトロピン(硫酸アトロピン)という薬を静脈内に注射することにより、幽門筋を弛緩させて治療する方法を使うこともあります。
低カリウム血症に対する治療は、原因となる先天性肥厚性幽門狭窄症を改善することが有効ですが、新生児が自力で回復できない場合はカリウムを補充します。
■病気 続発性無月経 [病気(さ行)]
今まであった女性の月経が3カ月以上停止した状態
続発性無月経とは、今まであった女性の月経が3カ月以上停止した状態。月経がない状態を無月経といい、この続発性無月経と、生まれ付き1度も月経をみない原発性無月経とがあります。
成年の女性にある月経は、排卵があって発来します。排卵するのは卵巣ですが、卵巣から排卵させるために命令を出しているのは、大脳の下にある脳下垂体です。 脳下垂体へ指令を出しているのは、大脳の下部にある視床下部です。視床下部に始まる排卵の命令系統の中でどこかに異常があると、その下へ命令が伝わらなくなる結果、無排卵、無月経などの月経異常という症状で目に見えてきます。
無月経と無排卵は無縁ではないので、続発性無月経の原因は排卵障害性の不妊症の原因ともいえます。
続発性無月経は、その程度により第1度無月経と、第2度無月経に分けることができます。月経が発来するためには、エストロゲン(卵胞刺激ホルモン)とプロゲステロン(黄体化ホルモン)の協調作用が重要になりますが、第1度無月経はエストロゲンの分泌は比較的保たれているものの、プロゲステロンの分泌に異常があって無月経となっているものをいいます。
一方、第2度無月経は、エストロゲンとプロゲステロンの両者の分泌に異常があって、無月経となっているものをいいます。第2度無月経が、程度としては重症といえます。
その原因によって、続発性無月経は視床下部性無月経、下垂体性無月経、卵巣性無月経、多嚢胞(のうほう)性卵巣症候群、子宮性無月経に分けることもできます。
視床下部性無月経は頻度の高いもので、視床下部機能が障害された結果、エストロゲンとプロゲステロンを主とするゴナドトロピン(性腺〔せん〕刺激ホルモン)の分泌異常を起こして、無月経になるものです。全身衰弱による生理機能低下や、 ストレスなどによる心因性の無月経、摂食障害による神経性食欲不振症に伴う無月経、急激な体重低下による減食性無月経などがあります。 向精神薬などの副作用による無月経、原因がはっきりしない場合の無月経も、多くは視床下部性無月経です。
下垂体性無月経は、脳下垂体から分泌されているゴナドトロピンに異常を起こして、無月経になるものです。脳下垂体腫瘍(しゅよう)による高プロラクチン血症が、狭義の下垂体性無月経に相当します。出産中や産後に輸血が必要となるくらいの大出血があると、脳下垂体の血流が悪くなって機能が低下し、結果的に無月経となることもあります。 出血による脳下垂体の機能低下は、シーハン症候群と呼ばれます。
卵巣性無月経は、卵巣に原因があって無月経、無排卵となるものです。頻度は低いものの、卵巣腫瘍などの外科的な治療や、抗がん剤による治療などの後に発生することもあります。
多嚢胞性卵巣症候群は、卵巣にたくさんの卵胞が発育するために無月経、無排卵となるものです。頻度も高く、不妊症の重要な原因にもなっています。子宮性無月経は、子宮内膜の炎症や外傷による子宮内膜機能の欠損、子宮内腔(ないくう)の癒着などによって、無月経になるものです。頻回の人工妊娠中絶手術などで、子宮内膜が委縮して発生することもあります。そのほか、異所性ホルモン産生腫瘍などによる無月経などもあります。
続発性無月経の症状としては、月経停止以外に症状のないことが多いものの、急激な体重減少、強い精神的ストレスなど、切っ掛けとなっている変化がみられることがあります。高プロラクチン血症では乳汁の漏出がみられ、脳下垂体腫瘍が原因で高プロラクチン血症となっている場合は、頭痛、視野狭窄(きょうさく)などの症状が現れることがあります。
なお、続発性無月経は、病的なもの以外にも妊娠、授乳、閉経などの生理的な変化による場合も含んでおり、注意が必要です。
続発性無月経の検査と診断と治療
月経は女性の全身的健康のバロメターですので、続発性無月経が3カ月以上続けば、婦人科、ないし産婦人科の専門医を受診する必要があります。長期間放置すると、第1度無月経が第2度無月経に移行して重症化し、治療がより困難になる場合もありますので、早期受診を心掛けます。
無月経の期間がそれほど長くない場合は、基礎体温の計測を数日から数週間に渡って行い、受診時にグラフに記載したものを持参します。そのほか、体重の変化などにも注意した上で受診します。
医師の診察では、まず妊娠などの生理的無月経でないことを確認します。いつから無月経になっているか、記録を確かめます。無月経の原因がどこにあるか見極めるためには、血液検査によるホルモン検査、ホルモン負荷試験などを行い、原因があるのが視床下部か、脳下垂体か、卵巣か、子宮かを診断します。
産婦人科的な内診や経膣(ちつ)超音波検査などで、子宮や卵巣の大きさや腫瘍の有無もチェックします。高プロラクチン血症があり脳下垂体腫瘍などが疑われる時は、MRIなどの画像診断も行われます。
治療は、原因によって異なるばかりでなく、それぞれの受診者の目標とする到達点によって異なります。すなわち、月経を起こすことを目標とするのか、さらに進んで妊娠の成立を目標とする治療を望むのかという点によって、異なるわけです。ただし、原因によっては妊娠の成立が極めて難しい場合もあります。
月経を起こす治療には女性ホルモン製剤、妊娠を成立させる治療には排卵誘発剤の使用が基本です。第1度無月経の場合、女性ホルモン製剤のゲスターゲン(プロゲストーゲン)の投与で消退出血を起こすか、排卵誘発剤のクロミフェンの投与で排卵誘発を行います。第2度無月経の場合、女性ホルモン製剤のエストロゲンとゲスターゲン(プロゲストーゲン)の投与を行います。
このほか、漢方薬、プロラクチン降下剤、手術、精神的な理由ならカウンセリング、無理なダイエットや肥満なら食事療法などを、原因や症状に応じて適宜組み合わせて治療します。
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続発性無月経とは、今まであった女性の月経が3カ月以上停止した状態。月経がない状態を無月経といい、この続発性無月経と、生まれ付き1度も月経をみない原発性無月経とがあります。
成年の女性にある月経は、排卵があって発来します。排卵するのは卵巣ですが、卵巣から排卵させるために命令を出しているのは、大脳の下にある脳下垂体です。 脳下垂体へ指令を出しているのは、大脳の下部にある視床下部です。視床下部に始まる排卵の命令系統の中でどこかに異常があると、その下へ命令が伝わらなくなる結果、無排卵、無月経などの月経異常という症状で目に見えてきます。
無月経と無排卵は無縁ではないので、続発性無月経の原因は排卵障害性の不妊症の原因ともいえます。
続発性無月経は、その程度により第1度無月経と、第2度無月経に分けることができます。月経が発来するためには、エストロゲン(卵胞刺激ホルモン)とプロゲステロン(黄体化ホルモン)の協調作用が重要になりますが、第1度無月経はエストロゲンの分泌は比較的保たれているものの、プロゲステロンの分泌に異常があって無月経となっているものをいいます。
一方、第2度無月経は、エストロゲンとプロゲステロンの両者の分泌に異常があって、無月経となっているものをいいます。第2度無月経が、程度としては重症といえます。
その原因によって、続発性無月経は視床下部性無月経、下垂体性無月経、卵巣性無月経、多嚢胞(のうほう)性卵巣症候群、子宮性無月経に分けることもできます。
視床下部性無月経は頻度の高いもので、視床下部機能が障害された結果、エストロゲンとプロゲステロンを主とするゴナドトロピン(性腺〔せん〕刺激ホルモン)の分泌異常を起こして、無月経になるものです。全身衰弱による生理機能低下や、 ストレスなどによる心因性の無月経、摂食障害による神経性食欲不振症に伴う無月経、急激な体重低下による減食性無月経などがあります。 向精神薬などの副作用による無月経、原因がはっきりしない場合の無月経も、多くは視床下部性無月経です。
下垂体性無月経は、脳下垂体から分泌されているゴナドトロピンに異常を起こして、無月経になるものです。脳下垂体腫瘍(しゅよう)による高プロラクチン血症が、狭義の下垂体性無月経に相当します。出産中や産後に輸血が必要となるくらいの大出血があると、脳下垂体の血流が悪くなって機能が低下し、結果的に無月経となることもあります。 出血による脳下垂体の機能低下は、シーハン症候群と呼ばれます。
卵巣性無月経は、卵巣に原因があって無月経、無排卵となるものです。頻度は低いものの、卵巣腫瘍などの外科的な治療や、抗がん剤による治療などの後に発生することもあります。
多嚢胞性卵巣症候群は、卵巣にたくさんの卵胞が発育するために無月経、無排卵となるものです。頻度も高く、不妊症の重要な原因にもなっています。子宮性無月経は、子宮内膜の炎症や外傷による子宮内膜機能の欠損、子宮内腔(ないくう)の癒着などによって、無月経になるものです。頻回の人工妊娠中絶手術などで、子宮内膜が委縮して発生することもあります。そのほか、異所性ホルモン産生腫瘍などによる無月経などもあります。
続発性無月経の症状としては、月経停止以外に症状のないことが多いものの、急激な体重減少、強い精神的ストレスなど、切っ掛けとなっている変化がみられることがあります。高プロラクチン血症では乳汁の漏出がみられ、脳下垂体腫瘍が原因で高プロラクチン血症となっている場合は、頭痛、視野狭窄(きょうさく)などの症状が現れることがあります。
なお、続発性無月経は、病的なもの以外にも妊娠、授乳、閉経などの生理的な変化による場合も含んでおり、注意が必要です。
続発性無月経の検査と診断と治療
月経は女性の全身的健康のバロメターですので、続発性無月経が3カ月以上続けば、婦人科、ないし産婦人科の専門医を受診する必要があります。長期間放置すると、第1度無月経が第2度無月経に移行して重症化し、治療がより困難になる場合もありますので、早期受診を心掛けます。
無月経の期間がそれほど長くない場合は、基礎体温の計測を数日から数週間に渡って行い、受診時にグラフに記載したものを持参します。そのほか、体重の変化などにも注意した上で受診します。
医師の診察では、まず妊娠などの生理的無月経でないことを確認します。いつから無月経になっているか、記録を確かめます。無月経の原因がどこにあるか見極めるためには、血液検査によるホルモン検査、ホルモン負荷試験などを行い、原因があるのが視床下部か、脳下垂体か、卵巣か、子宮かを診断します。
産婦人科的な内診や経膣(ちつ)超音波検査などで、子宮や卵巣の大きさや腫瘍の有無もチェックします。高プロラクチン血症があり脳下垂体腫瘍などが疑われる時は、MRIなどの画像診断も行われます。
治療は、原因によって異なるばかりでなく、それぞれの受診者の目標とする到達点によって異なります。すなわち、月経を起こすことを目標とするのか、さらに進んで妊娠の成立を目標とする治療を望むのかという点によって、異なるわけです。ただし、原因によっては妊娠の成立が極めて難しい場合もあります。
月経を起こす治療には女性ホルモン製剤、妊娠を成立させる治療には排卵誘発剤の使用が基本です。第1度無月経の場合、女性ホルモン製剤のゲスターゲン(プロゲストーゲン)の投与で消退出血を起こすか、排卵誘発剤のクロミフェンの投与で排卵誘発を行います。第2度無月経の場合、女性ホルモン製剤のエストロゲンとゲスターゲン(プロゲストーゲン)の投与を行います。
このほか、漢方薬、プロラクチン降下剤、手術、精神的な理由ならカウンセリング、無理なダイエットや肥満なら食事療法などを、原因や症状に応じて適宜組み合わせて治療します。
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タグ:腟けいれん 健康創造塾 病気(さ行) 病気 女性の病気 続発性無月経 思春期乳腺肥大症 乳房発育不全 ゴナドトロピン依存性思春期早発症 末梢性思春期早発症 仮性思春期早発症 思春期遅発症 思春期早発症 単純性早発乳房 乳房早期発育症 早発乳房 ドライバジャイナ 膣乾燥症 閉経後膣委縮症 膣委縮症 乾燥症候群 ドライシンドローム 晩発閉経 遅発閉経 真性思春期早発症 晩発月経 遅発月経 中枢性思春期早発症 早発閉経 早発月経 ゴナドトロピン非依存性思春期早発症 卵管がん 絨毛がん 子宮後屈 処女膜強靭症 腟壁裂傷 性器閉鎖症 ワギニスムス 先天性膣欠損症 鎖陰 腟カンジダ症 カンジダ膣炎 外陰がん 女性仮性半陰陽 真性半陰陽 仮性半陰陽 半陰陽 ボーエン様丘疹症 外陰上皮内腫瘍 無月経 原発性無月経 大前庭腺炎 バルトリン腺炎 非特異性膣炎 クラミジア感染症 性器クラミジア感染症 女性性器結核 性器結核 細菌性膣炎 膣炎 老人性膣炎 委縮性膣炎 ウイルス性いぼ 処女膜閉鎖症 腟欠損症 ロキタンスキー症候群 メイヤー・ロキタンスキー・キュスター・ハウザー症候群 副腎性器症候群 先天性副腎過形成症 卵巣嚢腫(嚢胞性腫瘍) ウーマンオンコロジー 尖圭コンジローム 子宮下垂、子宮脱 子宮がん 機能性子宮出血 性器ヘルペス症 卵巣腫瘍 卵巣がん 単純性疱疹(単純性ヘルペス) 子宮筋腫 子宮頸管炎 子宮頸がん 子宮体がん 子宮内膜炎 子宮内膜症 更年期障害 月経痛 性感染症(STD) 性病 外陰炎 卵巣の形態異常(ターナー症候群) 性腺機能低下症 スキーン腺嚢胞 小前庭腺嚢胞 若年性更年期障害 膣中隔 膣トリコモナス感染症 子宮膣部びらん 膣がん 膣狭窄症 膣閉鎖症 多嚢胞性卵巣症候群
■病気 前立腺結石 [病気(さ行)]
男性の尿道後部を囲む前立腺の中に、結石が生じる疾患
前立腺(せん)結石とは、男性の尿道後部を囲む前立腺の中に結石が生じる疾患。
前立腺はクルミ大の器官で膀胱(ぼうこう)のすぐ下にあり、この中を尿道が貫いています。成人では重さ15~17gグラムで、男性ホルモンに支配されており、分泌される前立腺液は精液の一部を占め、精子の運動を活発にするものといわれています。排尿時に前立腺が収縮、緩和を行うことで、排尿をコントロールをする働きもあります。
ここにできる前立腺結石は、50歳代以上の男性の約80パーセントにみられるといわれています。加齢に伴って、前立腺の内部にでんぷんの小さな固まりができるようになり、石灰質が沈殿して小さい結石が数個形成されます。
大抵は体に悪影響を及ぼさない程度のものなので、何かの疾患でX線検査や超音波検査が行われて、偶然発見されることが多く見受けられます。
しかし、前立腺肥大症や尿道狭窄(きょうさく)などによって尿道が狭まり、尿が前立腺液の排泄(はいせつ)管内へ逆流したり、停滞したりすることによって起こる結石が前立腺の内腺と外腺の間にできた場合、結石が増大し、各種排尿障害が顕著に現れることがあります。
細菌の感染を起こさなければ、症状がないものが多く、これらは放置しておいてよいものです。尿路結石などと異なり痛みもなく、排尿障害の原因になることもありません。大きな結石では、排尿痛、会陰(えいん)部痛、頻尿、排尿困難が現れることもあります。
前立腺結石の検査と診断と治療
無症状の症例では、X線検査で前立腺部に細かい石灰化像が認められます。
細菌感染を伴うものでは抗生剤による治療が必要ですが、無症状の症例では治療の必要はありません。大きな結石で排尿痛、会陰部痛、頻尿、排尿困難が現れる場合には、多くは前立腺肥大症などの治療をすると同時に、外部から結石を破壊したり、内視鏡手術で結石を取り出すこともあります。
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前立腺(せん)結石とは、男性の尿道後部を囲む前立腺の中に結石が生じる疾患。
前立腺はクルミ大の器官で膀胱(ぼうこう)のすぐ下にあり、この中を尿道が貫いています。成人では重さ15~17gグラムで、男性ホルモンに支配されており、分泌される前立腺液は精液の一部を占め、精子の運動を活発にするものといわれています。排尿時に前立腺が収縮、緩和を行うことで、排尿をコントロールをする働きもあります。
ここにできる前立腺結石は、50歳代以上の男性の約80パーセントにみられるといわれています。加齢に伴って、前立腺の内部にでんぷんの小さな固まりができるようになり、石灰質が沈殿して小さい結石が数個形成されます。
大抵は体に悪影響を及ぼさない程度のものなので、何かの疾患でX線検査や超音波検査が行われて、偶然発見されることが多く見受けられます。
しかし、前立腺肥大症や尿道狭窄(きょうさく)などによって尿道が狭まり、尿が前立腺液の排泄(はいせつ)管内へ逆流したり、停滞したりすることによって起こる結石が前立腺の内腺と外腺の間にできた場合、結石が増大し、各種排尿障害が顕著に現れることがあります。
細菌の感染を起こさなければ、症状がないものが多く、これらは放置しておいてよいものです。尿路結石などと異なり痛みもなく、排尿障害の原因になることもありません。大きな結石では、排尿痛、会陰(えいん)部痛、頻尿、排尿困難が現れることもあります。
前立腺結石の検査と診断と治療
無症状の症例では、X線検査で前立腺部に細かい石灰化像が認められます。
細菌感染を伴うものでは抗生剤による治療が必要ですが、無症状の症例では治療の必要はありません。大きな結石で排尿痛、会陰部痛、頻尿、排尿困難が現れる場合には、多くは前立腺肥大症などの治療をすると同時に、外部から結石を破壊したり、内視鏡手術で結石を取り出すこともあります。
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タグ:前立腺結石 男性の病気 健康創造塾 病気 腎臓、泌尿器の病気 病気(さ行) 尿細管間質性腎炎 くるみ割り症候群 細菌性尿路感染症 小児尿路感染症 尿路憩室 尿道憩室 膀胱憩室 先天性膀胱憩室 後天性膀胱憩室 重複尿道 膀胱尿管逆流症 腎不全 膀胱炎 腎炎 尿管結石 慢性腎不全 排尿困難 尿毒症 尿道結石 多尿 尿路結石 夜尿症 急性腎炎 慢性腎炎 頻尿 夜間頻尿 血尿 腎臓がん 腎盂腎炎 尿道下裂 低カリウム血症 前立腺炎 前立腺がん 膀胱結石 ネフローゼ症候群 急性腎不全 膀胱異物 ループス腎炎 膿腎症 尿道狭窄 尿道炎 尿失禁 糖尿病性腎症 前立腺肥大症 水腎症 腎硬化症 腎結石、尿管結石 神経性頻尿 神経因性膀胱 アジソン病 IgA腎症 糸球体腎炎 過活動膀胱 尿路感染症 尿膜管遺残 間質性膀胱炎 腎盂がん 腎細胞がん ウイルムス腫瘍 過敏性膀胱 出血性膀胱炎 溶血性尿毒症症候群 睡眠時遺尿症 成人夜尿症 上部尿路結石 下部尿路結石 高カリウム血症 尿崩症 遺尿症 尿毒症性ニューロパチー 慢性副腎皮質機能低下症 遊走腎 腎性網膜症 腎下垂 急性出血性膀胱炎 腎芽腫 痛風腎 メープルシロップ尿症 アルカプトン尿症 黒尿症 排尿痛 膀胱頸部硬化症 赤血球尿 尿閉 特発性腎出血 本態性腎出血 ナットクラッカー症候群 腎臓くるみ割り症候群
■病気 持続勃起症 [病気(さ行)]
性的興奮とは関係なく勃起が起こり、長時間続くもの
持続勃起(ぼっき)症とは、性的興奮とは関係なく勃起が起こり、長時間続くもの。
この持続勃起症には、陰茎海綿体内の血液の戻りが悪く虚血状態になる静脈性持続勃起症と、陰茎海綿体内の動脈が破れ動脈血が常に流入する動脈性持続勃起症とがあります。
静脈性持続勃起症では、陰茎海綿体内の血液の入れ替えができなくなるため、海綿体内の組織が虚血に陥り、発症から6時間で組織が壊死し始めます。海綿体組織が壊死すれば、勃起不全などの性障害を来します。
一方、動脈性持続勃起症は、痛みを伴わない軟らかい勃起の場合があり、緊急性はありません。
静脈性持続勃起症は、白血病などの血液の疾患、糖尿病、腫瘍(しゅよう)、炎症、勃起不全の治療として行われている陰茎海綿体内自己注射や、アルコール、麻薬などの常習で起こります。動脈性持続勃起症は、陰茎打撲、特に会陰(えいん)部打撲で多く起こります。
しかし、持続勃起症では、原因不明のことが10〜20パーセントぐらいあるのが実際です。
静脈性持続勃起症の症状は、早朝勃起や性的興奮後の勃起が収まらずに、陰茎硬度が完全な勃起状態が長時間続くために痛みを覚え、排尿も困難なことがあります。動脈性持続勃起症の症状は、陰茎の硬度は不完全な状態で痛みを伴いません。
持続勃起症の検査と診断と治療
痛みを伴う硬い勃起が4時間続いたら、すぐに泌尿器科の専門医を受診する必要があります。
医師の診断では、陰茎海綿体内の血液の検査を行います。静脈性持続勃起症では、酸素分圧が低い静脈血に近い状態が見られ、動脈性持続勃起症では、酸素分圧が高い動脈血に近い状態が見られます。動脈性持続勃起症の確定診断には、超音波カラードプラ行われ、動脈血の溢流(いつりゅう)像が見られます。
静脈性持続勃起症は、緊急治療が必要です。陰茎海綿体の中を生理食塩水で洗浄したり、血管収縮剤を注射したりします。血管収縮剤は血圧上昇作用がある薬なので、血圧に注意します。
薬物治療で改善しなければ、陰茎にたまった血液を取り除く手術や、陰茎に大量の血液が入り込まなくするような手術が直ちに必要です。
動脈性持続勃起症は、陰茎海綿体内の血液の循環がありますので、緊急治療は必要ありません。血液溢流部位の圧迫、冷却、止血剤、抗男性ホルモン剤の投与などの治療を行います。
2カ月たって改善傾向がなければ、血管撮影を行いながら総陰茎動脈の自己凝血塊による塞栓(そくせん)術を行います。自己凝血塊を塞栓物質に使用する理由は、陰茎動脈が修復された後に再開通を期待するためです。
原因のはっきりしているものは、その疾患の治療をしなければなりません。
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