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■新型コロナウイルス、感染のしやすさに年齢差なし 北大が3カ国間比較 [健康ダイジェスト]

 高齢者が新型コロナウイルスに感染した場合、若者に比べて、重症化したり死亡したりする割合が高いことがわかっていますが、感染のしやすさ(感染に対する感受性)そのものは年齢によって違いはなく、高齢者は感染した後に症状が進みやすいと考えられることが、北海道大学、広島大学、青山学院大学の研究チームの分析でわかりました。
 北海道大学人獣共通感染症リサーチセンターの大森亮介准教授などの研究チームは、日本とイタリア、スペインについて、今年5月までに新型コロナウイルスに感染した人のうち、死亡した人の割合を分析しました。
 その結果、3つの国では流行の規模が大きく異なっていましたが、年齢別にみた死亡者の割合はほぼ同じで、いずれの国でも高齢の人ほど死亡する割合が高い傾向が認められました。
 この原因を探ろうと、年齢ごとに人と接触する頻度などを考慮してデータ分析を行ったところ、感染しやすいかどうかは年齢によって違いはなく、高齢者は感染した後に症状が進みやすいと推測されることがわかったということです。
 大森准教授は、「若者が感染しにくいとは考えられず、年齢を問わず感染を防ぐ対策をしっかりとることが重要だ。高齢者については、感染した後の処置を適切に行う必要がある」と指摘しています。
 この研究成果は、6日公開のイギリスの科学雑誌「サイエンティフィック・リポーツ」の電子版に掲載されました。

 2020年10月7日(水)

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