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■光化学スモッグ原因物質、全国で基準超 環境省が調査 [健康ダイジェスト]

 健康に影響を与える光化学スモッグの原因となる、「光化学オキシダント」という大気中の有害物質が昨年度、全国のすべての測定地点で環境基準を超えたことが、環境省の調査でわかりました。同省は、原因となる物質が中国大陸から拡散していないか監視を強化するとともに、詳しい発生源などの研究を進める方針です。
 光化学スモッグは、二酸化窒素、一酸化窒素などの窒素酸化物と、揮発性のある有機化合物(VOC)が紫外線によって大気中で化学反応を起こし、光化学オキシダントが高い濃度で発生した場合に起きる公害の一種。目のチカチカや、のどの痛み、呼吸障害を引き起こすことがあります。
 環境省の調査では、光化学オキシダントの濃度(1日の最高値の年平均値)が昨年度、全国1100カ所あまりのすべての測定地点で環境基準を超えていました。測定値は、光化学スモッグが社会問題化した1970年代の水準の半分以下で、深刻な事態ではないということですが、原因となる窒素酸化物と有機化合物は自動車に対する排ガス規制、 化学工場やクリーニング業者などに対するVOC排出規制などで大幅に削減が進んでいるはずで、なぜ光化学オキシダントの濃度が高まっているかはわかっていないということです。
 このため環境省は対策の検討を進め、中国大陸から窒素酸化物などが日本に拡散していないか、監視体制を整えるとともに、正確な排出量や発生源の研究を進める方針です。

 2012年3月8日(木)




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