■Ｇ７、すべての温室ガス削減要請へ 中国やインド念頭に対策促す

　イタリア北部トリノ市で28～30日に開催の先進７カ国（Ｇ７）気候・エネルギー・環境相会合で、二酸化炭素（ＣＯ２）だけでなくメタンや代替フロンなども含めたすべての温室効果ガスを対象とした次期削減目標を策定するよう求める方向で各国が検討していることが28日、わかりました。30日に成果文書を取りまとめます。日本政府関係者が明らかにしました。
　温室効果ガスを大量に排出する一方、ＣＯ２に限定した削減目標を掲げる中国やインドなどの新興国が念頭にあり、ＣＯ２以外の温室効果ガスについても対策の透明性を高め、一層の取り組みを促すのが狙いとみられます。
　温室効果ガスの大半を占めるＣＯ２に比べてメタンや代替フロンは量は少ないものの、温室効果が大きくなっています。環境省によると、日本やアメリカ、ドイツなどはすべての温室効果ガスを削減対象としています。
　温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」は参加国に対し、2025年２月までに次期削減目標を定めるよう求めています。

　２０２４年４月２９日（月）

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