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■世界の平均気温、4月も観測史上最高 11カ月連続で記録更新 [健康ダイジェスト]

 ヨーロッパ連合(EU)の気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス」(C3S)は8日、4月の平均気温が15・03度で、同月としては1940年からの観測史上最高だったと発表しました。これまで最高だった2016年を0・14度上回りました。その月としての記録を更新するのは昨年6月から11カ月連続となりました。
 4月を含む12カ月の世界の平均気温は、産業革命前と同程度とされる1850〜1900年の平均を1・61度上回り、過去最高となりました。
 記録的な海面水温に達した数カ月を含め極端な現象がみられたことから、科学者らは、人間の活動により気候システムが転換点に至ったかどうかの調査を開始しました。
 サハラ砂漠南部のサヘル地域で4月に数千人の死亡につながった可能性のある熱波が発生したことなど、いくつかの特定の極端な天候についてすでに気候変動が原因と確認しています。
 気候変動は化石燃料の燃焼による温室効果ガスの排出が主な原因ですが、ここ数カ月、東太平洋の海面温度が上昇するエルニーニョ現象も気温を押し上げています。
 C3Sの上級気候科学者ジュリアン・ニコラス氏は、「多くの科学者が、気候システムが変化しているかと危惧していると思う」と語りました。

 2024年5月8日(水)

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■認知症患者、2030年に推計523万人 8年間で80万人増加 [健康ダイジェスト]

 認知症の患者数が2030年に推計523万人に上ることが、厚生労働省研究班(代表者・二宮利治九州大教授)が8日に示した調査でわかりました。高齢者の14%を占めます。2022年時点の443万人から8年間で約80万人増えるとの推計です。高齢化の進展に伴い、2050年には587万人、2060年には645万人と増加傾向が続きます。
 認知症の予備軍とされる軽度認知障害(MCI)の患者数も2030年に593万人、2060年には632万人まで増えると推計しました。MCIは認知症の手前の段階に相当し、認知機能のレベルが年相応よりも低下している状態を指します。この予備軍も含めると、認知症患者数は2030年には1100万人を超す勢いです。
 今回の調査結果は、2014年度調査で推計した2030年時点の認知症患者数744万人を3割下回りました。2012年度調査と今回調査の間で認知症と予備軍の合計には大きな変化はなかったものの、内訳を見ると認知症が減り、予備軍が増えています。予備軍から認知症へ進行した人の割合が低下した可能性があります。二宮教授は「健康意識の高まりや喫煙率の低下などが背景にある」と分析します。
 厚労省研究班が福岡県久山町、石川県旧中島町(現七尾市)、愛媛県旧中山町(現伊予市)、島根県海士町の4地域に住む65歳以上の高齢者を調査しました。調査対象のうち93%を医師などが判断し、認知症、予備軍、健常の3グループに分類。性別・年齢別の認知症などの割合を全国の性別・年齢別の人口に当てはめて患者数を推計しました。
 年齢別に認知症患者の割合を見ると、65〜69歳では1・1%、70〜74歳では3・1%にとどまりました。一方で、75〜79歳は7・1%、90歳以上では50・3%と、後期高齢者に多く見られます。
 認知症患者の割合は女性のほうが高くなりました。90歳以上でみると、女性は55・1%で、男性の36・6%を上回りました。85〜89歳でも、女性が37・2%で、男性の25・2%より高くなりました。
 二宮教授は女性のほうが平均寿命が長いことに加えて、自宅で生活する女性高齢者が多く社会的なつながりが薄いことなどを要因として挙げています。

 2024年5月8日(水)

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■食パンからネズミの体の一部 敷島製パン「超熟」シリーズ10万4000個を自主回収 [健康ダイジェスト]

 名古屋市に本社がある大手パンメーカーの「敷島製パン」は、東京の工場で製造した食パンの中からネズミの体の一部が見付かったとして「超熟」シリーズの一部、合わせて10万4000個を自主回収すると発表しました。
 回収するのは、関東や東北などの1都14県で販売された、消費期限が5月7日から11日までの超熟山型5枚スライスと超熟山型6枚スライスです。
 いずれも東京都昭島市の工場で製造されたもので、消費期限の印字の下部に記された「+P1/」の後に続く3桁の英数字が「A」から始まるものは、すべて回収の対象となります。
 敷島製パンの発表によりますと、5月5日にこの商品を購入した消費者から「パンに異物が入っている」などと指摘があり、回収して調べたところ、食パンの中に大きさおよそ5センチ四方の黒い塊が発見され、ネズミの体の一部だったということです。
 このため、敷島製パンでは、工場の同じラインで製造し、販売店に納めたおよそ10万4000個を自主回収することになりました。
 8日正午までに健康被害などの訴えはないということです。
 敷島製パンは、「深く反省しています。徹底した再発防止策を実施してまいります」とコメントしています。
 問い合わせは通話無料の商品回収専用フリーダイヤル(0120)001781。受け付けは平日午前9時から午後5時まで。

 2024年5月8日(水)

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■溶連菌抑える分子の塊、神戸大など発見 劇症型の治療薬開発に期待 [健康ダイジェスト]

 手足の急速な壊死(えし)や多臓器不全を引き起こす「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」の原因となる溶血性レンサ球菌(溶連菌)について、塊状になって菌の働きを抑える特殊な分子を発見したと、神戸大などの研究チームが7日までに、アメリカの化学誌電子版に発表しました。致死率が30%と高く「人食いバクテリア」と異名を取る劇症型の治療薬開発に活用できると期待されます。
 神戸大の丸山達生教授(応用化学)によると、溶連菌はDNAを分解する酵素を出し、人体を守ろうとする白血球の働きを妨げることで病状が急速に進行する。
 研究チームは筋ジストロフィーの治療研究にも使われる「Mannan007」という化合物が水中で塊になると、酵素の働きを阻害することを発見。塊になり面を作ると菌を捉えやすくなり、酵素に結合して働きを抑えるといいます。
 溶連菌とともに血液に加えると、菌の増殖率が60%程度に抑制されました。白血球が正常に働き、感染を防いだと考えられます。化合物は水中で勝手に塊になるため血液中では血栓になるリスクがあるものの、塊のサイズを小さくすることで解決できます。
 国立感染症研究所によると、4月21日までの劇症型の患者数は全国で730人で、昨年同期を上回ります。白血球を正常に働かせる薬ができれば、現在の治療薬と併用することで致死率の低下につながる可能性があります。
 丸山教授は、「さまざまな病気の治療薬への活用も可能だ」と話しました。

 2024年5月8日(水)

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