■新型コロナ震源地、中国・武漢市の海鮮市場が移転 起源はやぶの中に

　世界で初めて新型コロナウイルスの集団感染が確認された中国湖北省・武漢市の「華南海鮮卸売市場」がひっそりと移転、再開していました。ウイルスの起源とも指摘される旧市場は立ち入ることもできず、感染が世界的大流行に至った真相はやぶの中。現地では市場関係者らがコロナ「震源地」の負のイメージを払拭しようと躍起になっていました。
　旧市場から北東約15キロの武漢市郊外に１年前にオープンした新市場を３月に訪れた際には、「かつてのようなにぎわいを取り戻せるよう頑張る」と、コロナ禍で閉鎖された市場を拠点にしていた飲食業男性（55）が意気込んでいました。
　新市場の延べ床面積は旧市場の５倍超の28万4000平方メートル。精肉店や鮮魚店、飲食店が多く軒を連ねています。客足はまばらで、羊の精肉店で働く女性（43）は「旧市場はコロナの起源だと悪評が立った。移転は仕方なかった」とあきらめ顔でした。

　２０２４年４月２８日（日）

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