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■小林製薬「紅麹」サプリ摂取、 4月末までに全国で189人が受診 日本腎臓学会が集計 [健康ダイジェスト]

 小林製薬の紅麹(べにこうじ)の成分を含むサプリメントを摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題で、日本腎臓学会は会員の医師を対象に行った調査で4月末までに全国で189人が受診したと発表しました。多くの患者は摂取をやめた後に症状が改善したということですが、投薬治療が続いているケースもあるということです。
 日本腎臓学会は、回収の対象となっている小林製薬の3種類の製品を摂取した後に腎臓の機能に障害が出た患者がいないか会員の医師にアンケート調査を行っており、7日、4月末までの集計結果を発表しました。
 それによりますと、これらの製品を摂取した後、医療機関を受診した人は189人いたということです。
 このうち15人程度については検査の結果異常はなかったということですが、多くの患者では腎機能障害、食欲不振、けん怠感、尿の異常といった症状がみられたということです。
血液や尿の検査では腎臓の尿細管という部分の機能が低下する「ファンコニー症候群」という病気の可能性がある患者が多くみられました。
 腎臓の組織の検査を行った94人でも、43・5%で尿細管などの炎症、28・3%で尿細管の壊死の症状がみられたということです。
 治療の状況については、約4分の3の患者が製品の摂取をやめることで症状が改善しましたが、2割はステロイドによる治療を受けたほか、1割は継続して投薬が必要になっているということです。
 また、人工透析を受けた人も7人いたということですが、5人は腎機能が回復し、透析をやめています。治療を継続している2人のうち、1人については、主治医が、持病の腎疾患の経過から「(サプリとの)関連性は低い」とコメントしています。もう1人については、受診時に、腎臓に尿がたまる「水腎症」があり、症状が改善していないといいます。サプリとの関連は不明としています。
 日本腎臓学会の猪阪善隆副理事長は、「比較的軽症の人が多いが、1割くらいの人は継続して治療が必要な状況だ。摂取した人は症状がなくても念のため検査を受けたほうがいいのではないか」と話しています。

 2024年5月7日(火)

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