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■1人暮らしの高齢者は調理技術が低いと死亡リスク倍以上 東京医科歯科大の研究チーム [健康ダイジェスト]

 1人暮らしの高齢者は調理の技術が低いと、高い人より死亡リスクが倍以上も高まるとの分析結果を、東京医科歯科大の谷友香子講師(国際健康推進医学)らの研究チームが国際専門誌に発表しました。
 チームは、2016年に全国の23市町村に住み、要介護認定を受けていない65歳以上の約1万6000人を対象に、自己申告で回答してもらった調理技術の程度と3~4年後までに死亡した520人のデータから、調理技術のレベルと死亡リスクの関係を分析しました。
 調理技術は「野菜や果物の皮をむくことができる」「卵や野菜をゆでることができる」「焼き魚をつくれる」など基本的な7項目を低いほうから1~6点の6段階で申告してもらい、平均点が4点以下を「技術が低い」、4点より高いと「技術が高い」と評価しました。
 その結果、1人暮らしの場合、調理技術が高い人に比べて、低い人は3~4年後までに死亡するリスクが2・5倍高くなりました。同居の人がいる場合は、調理技術の高低でリスクに有意な差はありませんでした。
 リスクの要因を分析すると、自炊、野菜や果物の摂取頻度、外出、歩いたり立ったりする時間が、リスク低減にかかわっていることがわかりました。自宅で自ら料理をすることで、栄養面のバランスだけでなく、献立を考えたり、食材を買いに出歩いたりすることで、健康や認知機能の維持に役立っていると考えられるとしている。
 チームは、高齢化社会で離婚や配偶者との死別などにより、1人暮らしの年寄りが増えている現状では、調理技術を身に着ける重要性が高まっていると指摘しています。

 2024年4月30日(火)

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