■速く歩く人ほど長生き 米医師が高齢者を調査 [健康ダイジェスト]
歩くのが速い高齢者ほど長生きする傾向があるという研究結果を、米ピッツバーグ大学の医師らがまとめ、米医師会雑誌「JAMA」(Journal of the American Medical Association)で発表しました。
1986年~2000年の間に発表された9つのデータを医師らの研究チームが分析した結果、65歳を超えた高齢者の予測生存率は歩行速度と強い相関関係があり、年を取った人の間では歩く速度が速いほうが余命が長いことがわかりました。
すべてのデータとも、起立した状態から自分のいつものペースで歩いてもらったもので、歩行距離は2・4メートルから6メートルとばらつきがありますが、男女計3万4485人の対象者の平均歩行速度は毎秒0・92メートル(時速約3・3キロメートル)。
6~21年間の生存率を分析した結果、どの年齢でも毎秒1メートル以上で歩く人は比較的長く生き、歩くのが速い人ほど余命が長くなりました。一方、毎秒0・6メートル以下の人は早く亡くなることが多くなりました。
この生存率と歩行速度の関係はすべての年齢層、性別で同じことがいえましたが、特に75歳以上では顕著なことが確認されました。
研究チームは、「歩行にはエネルギー、動きの制御、支持などが必要で、また心臓や肺、循環器、神経、筋骨格系といった多くの臓器系にそれが求められる。歩行速度の低下は臓器系の障害と、歩行に多くのエネルギーが必要なことの両方を反映している」と指摘しています。
現在、高齢者の余命を予測する良い指標はないため、研究チームは「歩行速度に注目すれば、高齢者の健康管理などに役立つ」とも指摘しています。
2011年1月9日(日)
1986年~2000年の間に発表された9つのデータを医師らの研究チームが分析した結果、65歳を超えた高齢者の予測生存率は歩行速度と強い相関関係があり、年を取った人の間では歩く速度が速いほうが余命が長いことがわかりました。
すべてのデータとも、起立した状態から自分のいつものペースで歩いてもらったもので、歩行距離は2・4メートルから6メートルとばらつきがありますが、男女計3万4485人の対象者の平均歩行速度は毎秒0・92メートル(時速約3・3キロメートル)。
6~21年間の生存率を分析した結果、どの年齢でも毎秒1メートル以上で歩く人は比較的長く生き、歩くのが速い人ほど余命が長くなりました。一方、毎秒0・6メートル以下の人は早く亡くなることが多くなりました。
この生存率と歩行速度の関係はすべての年齢層、性別で同じことがいえましたが、特に75歳以上では顕著なことが確認されました。
研究チームは、「歩行にはエネルギー、動きの制御、支持などが必要で、また心臓や肺、循環器、神経、筋骨格系といった多くの臓器系にそれが求められる。歩行速度の低下は臓器系の障害と、歩行に多くのエネルギーが必要なことの両方を反映している」と指摘しています。
現在、高齢者の余命を予測する良い指標はないため、研究チームは「歩行速度に注目すれば、高齢者の健康管理などに役立つ」とも指摘しています。
2011年1月9日(日)
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