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■昨年の自殺者、13年連続3万人超える 前年比は1200人減 [健康ダイジェスト]

 2010年の全国の自殺者は3万1560人で、13年連続で3万人を超えたことが7日、警察庁の速報値で明らかになりました。ただ、前年比では3・9パーセント、1285人減っており、01年以来9年ぶりに3万1000人台に下がりました。
 政府が自殺予防の啓発キャンペーンを始めたり、自治体や民間団体がカウンセリング活動を強めたりした効果が徐々に出ているとの見方もあります。
 警察庁のまとめによると、自殺者の性別は男性が2万2178人(前年比1294人減)、女性は9382人(前年比9人増)。依然として男性が7割を占めます。
 都道府県別では、多い順に東京都2938人(前年比51人減)、大阪府2031人(8人減)、神奈川県1810人(25人減)、埼玉県1717人(79人減)、愛知県1573人(50人減)。一番少なかったのは徳島県の168人でした。
 全体数が減る中で、地域別では36都道府県で減少。減少率が最も高かったのは三重県で、24・6パーセント、117人減の359人。青森県(17・3パーセント、94人減の449人)、秋田県(16・0パーセント、70人減の368人)、島根県(15・4パーセント、37人減の204人)、高知県(14・5パーセント、38人減の224人)がそれに次ぎます。
 一方、滋賀県(30人増)、香川県(21人増)、石川県(18人増)など11府県で増加しました。
 自殺者は年度替わりの3、4月に多くなる傾向があり、昨年は内閣府が中心になって3月と9月に、うつ病の早期診断などを呼び掛ける街頭キャンペーンを各地で実施。今回の警察庁の速報値では、3月の自殺者は前年比5・0パーセント減、4月は15・9パーセント減、10月は13・5パーセント減と、一定の効果があったことをうかがわせました。
 ただし、11月の自殺者は逆に前年比10・0パーセント増。不況の長期化などもあり、減少傾向に転じたとは言い切れず、異常な状況は続いています。
 国の自殺対策にかかわっているNPO法人・ライフリンクの清水康之代表は、「自殺者は、国や自治体が自殺対策を強化した直後や、自殺相談の啓発活動が進んでいる地域で大幅に減っている」、「生きるための支援を充実させれば自殺者を減らせることを示している。時期や地域を問わず、取り組みを進めるべきだ」と指摘しています。 

 2011年1月10日(月)

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