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■インフルエンザ患者、2週連続で増加 A香港型が避難所で流行 [健康ダイジェスト]

 インフルエンザの患者数が2週連続で、前の週を上回りました。国立感染症研究所(感染研)が25日に発表した調査結果によると、最新の1週間の3月14~20日に全国の定点医療機関を新たに受診したインフルエンザ患者は1医療機関当たり17・25人で、前週の16・81人から増加しました。
 前週に続き、東日本大震災で被害を受けた岩手県の一部と福島県からの報告はありませんでした。前週のデータがない福島県と宮城県を除く45都道府県のうち31道府県で定点医療機関当たりの報告数が増えました。推計では、最新の1週間に受診した患者は全国約74万人(前週68万人)。特に0~14歳で増加がみられました。
 警報発令レベルの「30」を超えたのは、山口県48・87(前週43・96)、大分県41・55(同37・67)、愛知県31・55(同35・64)、岐阜県30・59(同29・98)。
 他の地域では、北海道20・49(同17・43)、山形県12・75(同11・68)、東京都15・28(同16・26)、埼玉県21・28(同20・28)、大阪府12・15(同10・79)、兵庫県13・40(同11・56)、福岡県29・81(同27・79)でした。
 直近5週間に検出されたウイルスは、季節性のA香港型が最も多く、新型、B型と続きました。
 感染研感染症情報センターの安井良則主任研究官は、「避難所ではA香港型の集団発生が目立つ。高齢者が感染すると、肺炎になるなど重症化の恐れがある。マスクをつけるなど、せきエチケットを徹底してウイルスを持ち込まないよう心掛け、もし発症者が出たら、避難所内で広がらないよう他の人と距離を置くなどしてほしい」と話しました。
 また、東北大の押谷仁教授らは11日の地震後に仙台市と周辺を調査し、インフルエンザの流行が続いていることを確認しました。「避難所を中心に厳重な警戒が必要だ。症状のある人はマスクをし、早期治療が重要。できるだけ人と人の間隔が取れるような工夫をしてほしい」と話しています。
 押谷教授らが集めた陽性の検体21件のうち、A香港型は19件、新型は2件。21件には、避難所の被災者や支援しているスタッフ4人のものも含まれていたといいます。

 2011年3月27日(日)




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