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■子供の紫外線対策、皮膚科医で作る学会が指針 [健康ダイジェスト]

 過剰な紫外線を浴びることは健康にさまざまな悪影響を与えるとして、皮膚科の医師で作る日本臨床皮膚科医会は、子供が屋外で過ごす際、時間を工夫することなどを学校現場に求める指針を初めてまとめました。
 この指針には、子供が学校や幼稚園などで過ごす際の紫外線対策が示されています。このうち外で活動する時間については、紫外線の強い午前10時から午後2時までの時間を避け、運動会などの学校行事も春ではなく紫外線に対する肌の抵抗力が強くなる秋に行うよう勧めています。
 また、紫外線のおよそ60パーセントをカットできるとして、つばが7センチ以上の帽子をかぶることや、肌の露出をできるだけ抑えるため袖や襟がついた服を着ることを呼び掛けています。
 このほか、小学校などで化粧品であるとして、使用が禁止されていることが多い日焼け止めクリームについても、特にプールでの授業などの際には活用するよう勧めています。
 新陳代謝が活発な子供の日焼け対策を巡っては、必要かどうか皮膚科医の間で議論がありましたが、日本臨床皮膚科医会では過剰な紫外線を浴びることは健康に悪影響があるとして今回初めて指針をまとめ、今後学校現場などに対策を呼び掛けていくことにしています。
 太陽の光は骨を丈夫にするビタミンDを作るというメリットもある反面、この20年間で紫外線の量が緩やかに増えてきていて、特に有害な種類の紫外線が多くなっているという指摘があります。皮膚が未熟で薄い子供は、とりわけ影響を受けやすいされています。紫外線の積み重ねが将来、大人になってから皮膚がんを引き起こしたり、目を痛めたりすることもわかってきました。
 しかも、今の季節から対策を始めたほうがいいといわれています。紫外線の量は夏場がピークですが、この時期はまだ肌が紫外線に慣れていないので、ちょっとした光でも日焼けしやすいといわれます。
 指針をまとめた皮膚科医の1人、岡村理栄子医師は「子供は皮膚が薄く紫外線を反射する力も弱いため、大人よりもダメージを受けやすい」とし、「外で元気に活動することはメリットも大きいのでむやみに紫外線を怖がることはないが、自分から積極的に紫外線を浴びたり無防備に強い光にさらされたりすることは避けたほうがいいので、できる範囲で対策を取ってほしい」と話しています。

 2012年6月2日(土)




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