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■うつ病、世界で推計3億5000万人超 世界保健機関が発表 [健康ダイジェスト]

 世界保健機関(WHO)は、世界で3億5000万人以上が精神疾患であるうつ病に苦しみ、その半数以上が適切な治療を受けていないという推計を発表しました。
 この推計は、10月10日の世界精神保健デーに合わせて、WHOが発表しました。世界精神保健デーは、世界精神保健連盟(WFMH)が1992年に始めた行事で、20周年を迎える今年のメーンテーマはうつ病。
 それによりますと、世界でうつ病に苦しんでいる人は、全人口のおよそ5パーセントに当たる3億5000万人以上に上るということです。
 男女別では、女性の方がうつ病にかかる人が多く、出産をした女性のうち1割から2割が、いわゆる「産後うつ」を経験しているということです。
 うつ病の原因については、アルコールや薬物中毒、経済上の圧迫、失業、災害などの環境的な因子のほか、心血管疾患などの体の健康状態が引き起こす可能性もあると指摘。また、うつ病は一時的な気分の浮き沈みとは異なり、激しい気分の落ち込みが2週間以上続き、仕事や家庭での活動に影響が出る病気と強調しています。
 その上で、治療薬、専門家によるカウンセリングといったケアが効果的だが、うつ病を患っている人の中には、正しい知識がないため自分の病気に気付かない人も多く、半数以上が適切な治療を受けていないと指摘しています。
 さらに、WHOによると、自殺で死亡する人は年間およそ100万人いるとされ、その半数以上をうつ病患者が占めているということです。
 日本の厚生労働省によると、1996年には国内で43万3000人だったうつ病など気分障害の患者数は、2008年には104万1000人に増加しています。WHOはストレスの多い日本など先進国だけでなく、発展途上国でも精神疾患の患者が目立つとして、うつ病は地域などに関係ない「世界的な現象」としています。
 「最近の金融危機の影響もあって、うつ病や自殺はますます起こりやすくなっている。まずはうつ病を正しく理解し、患者がきちんと治療を受けられる環境を整えなければならない」と、WHOは呼び掛けています。

 2012年10月10日(水)




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