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■ノロウイルスの患者急増、年末ピークか 感染予防を呼び掛け [健康ダイジェスト]

 ノロウイルスを中心とした感染性胃腸炎が流行し始めており、過去10年間で最も流行した2006年に次ぐ勢いです。
 ノロウイルスは一年を通して活動しますが、特に11月から増加し始め、12月初旬から一気に増えて、年末にピークを迎えます。専門家は、手洗いなど感染予防を呼び掛けています。
 国立感染症研究所によりますと、全国およそ3000の小児科から報告されるノロウイルスなどによる感染性胃腸炎の患者数は、11月中旬から増え始め、今月18日までの1週間で1医療機関当たり11・39人となっています。
 患者の中心は乳幼児で、0~5歳までの患者が全体の6割以上を占めます。宮崎県、福岡県、熊本県などの九州地方や西日本を中心に、全国的に増える傾向にあります。
 また、先月から全国の飲食店や旅館などで起きたノロウイルスによる食中毒は37件で、患者はおよそ1100人に上っているということです。
 ノロウイルスは多数の遺伝子型があるウイルスで、同じ人が何度も感染します。ウイルスに汚染されたカキなどの二枚貝を十分に加熱しないで食べる感染経路が有名ですが、実際には、以下のように特定原因がわからない感染経路があると考えられています。
 ▽感染者のウイルスが含まれている便や嘔吐物から。▽調理などをする人が感染していて、その人が介在して汚染したものを食べる。▽汚染された貝類(特に二枚貝)を、生あるいは十分に加熱しないで食べる。▽汚染された井戸水などを消毒せずに飲む。
 潜伏期間は一般的には1~2日で、発症すると嘔吐、腹痛、下痢、発熱を引き起こすことが特徴で、脱水症状になることもあります。人によっては、1日に10回以上の水様便が続くこともあります。
 ノロウイルスには有効な抗ウイルス薬はなく、予防には手洗いの徹底や感染者の便や嘔吐物の適切な処理しかありません。感染研ウイルス第二部の片山和彦室長は、「食前にしっかりと手洗いをすることで予防してほしい」と話しています。
 また、厚生労働省は食べ物による感染を防ぐため、飲食店や旅館などに対し、石けんで手洗いするほか、調理器具を85度以上の熱湯で1分以上消毒すること、感染した人が使った食器などは塩素系の消毒剤で洗うことなどを徹底するよう呼び掛けています。

 2012年11月29日(木)




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