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■大腸がん幹細胞の目印を発見 京大グループ [健康ダイジェスト]

 大腸でがん細胞を作る「がん幹細胞」の目印となるタンパク質を、京都大学医学研究科の千葉勉教授(消化器内科)らの研究グループが見付けました。副作用の少ないがん治療薬の開発につながる成果で、英科学誌ネイチャー・ジェネティクスで3日発表しました。
 治療をしても体内にがん幹細胞が残ると、持続的にがん細胞を作って再発や転移が起きるため、がんを根絶やしにするにはこの幹細胞を見付け、排除する必要がありますが、がん幹細胞とがん以外の幹細胞の区別が難しいとされています。
 研究グループでは、マウスの大腸がんにあるDclk1というタンパク質に注目し、特殊な方法で色をつけて詳しく調べました。その結果、このタンパク質を持つ細胞が、がん細胞を次々に作り出していることがわかり、がん幹細胞と確認されたということです。
 このタンパク質は、通常のがん細胞にはないことも確認され、Dclk1ががん幹細胞を見分ける目印になることがわかったとしています。また、Dclk1が現れた細胞だけが死滅するように遺伝子操作すると、副作用は起きず、大腸がんの組織を8割以上縮小したり消失させたりできたといいます。
 Dclk1は人間の大腸がんにもあることから、研究グループでは、これを目印にがん幹細胞を集中的に攻撃することができれば、大腸がんの再発を防ぐ画期的な治療法の開発につながる可能性があるとしています。
 研究を行った千葉教授は、「Dclk1が人間の大腸がんでも、がん幹細胞を見分ける目印になることを早急に確認したい。Dclk1に結合する抗体と抗がん剤を組み合わせた薬剤を開発できれば、副作用の少ないがん治療が期待できる」と話しています。

 2012年12月3日(月)




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