■エイズウイルス感染の新生児が治癒 米、抗ウイルス薬投与で [健康ダイジェスト]
エイズウイルス(HIV)に感染した新生児を、生まれた直後から抗ウイルス薬で治療した結果、ウイルスをほぼ消滅させることに成功したとアメリカの研究チームが発表し、新たな治療法につながる研究成果として注目されています。
発表したのは、アメリカのジョンズ・ホプキンズ大学などの研究チームで、母親の胎内でエイズウイルスに感染したミシシッピ州の女児について、2010年7月に誕生した30時間後からおよそ18カ月間にわたって複数の抗ウイルス薬を投与し続けました。
その結果、生まれてから29日後には、エイズウイルスが検査で検出できなくなるほど大きく減少したほか、生後18カ月で治療を終えてから10カ月後の2歳4カ月の時に再び検査したところ状態は変わっていませんでした。
このため、研究チームは、この新生児について、エイズウイルスがほぼ消滅し、感染者が必要とする発症を抑えるための継続的な治療も必要なくなったとしています。
母親がエイズウイルスに感染していても、妊娠中に抗ウイルス薬を服用して帝王切開するなどの措置を取れば、新生児への感染はほぼ防げます。今回のケースでは、母親が感染に気付くのが遅れ、措置が取れませんでした。
研究チームによると、エイズウイルスを巡っては、6年前、白血病を患った感染者の男性に骨髄移植をしたところ、完治したとされるケースが報告されているということです。
新生児への治療でウイルスの増殖を抑えて完治に近い状態にまで治療できたケースはこれが初めてで、新たな治療法につながる研究成果として注目されています。
国連の推計では、2011年に世界で約30万人の新生児がエイズウイルスに感染して生まれており、今回の症例が科学的に検証、確認されれば、世界的に推奨されるのは確実です。
研究チームの一員であるジョンズ・ホプキンズ大学のデボラ・パーサード医師は、「新生児のエイズウイルス感染は治癒できる可能性があることを示した」とコメント。今回の治療法が他の子供にも同様な効果を与えるかどうかを判断するには、さらなる研究が必要だとしています。
2013年3月6日(水)
発表したのは、アメリカのジョンズ・ホプキンズ大学などの研究チームで、母親の胎内でエイズウイルスに感染したミシシッピ州の女児について、2010年7月に誕生した30時間後からおよそ18カ月間にわたって複数の抗ウイルス薬を投与し続けました。
その結果、生まれてから29日後には、エイズウイルスが検査で検出できなくなるほど大きく減少したほか、生後18カ月で治療を終えてから10カ月後の2歳4カ月の時に再び検査したところ状態は変わっていませんでした。
このため、研究チームは、この新生児について、エイズウイルスがほぼ消滅し、感染者が必要とする発症を抑えるための継続的な治療も必要なくなったとしています。
母親がエイズウイルスに感染していても、妊娠中に抗ウイルス薬を服用して帝王切開するなどの措置を取れば、新生児への感染はほぼ防げます。今回のケースでは、母親が感染に気付くのが遅れ、措置が取れませんでした。
研究チームによると、エイズウイルスを巡っては、6年前、白血病を患った感染者の男性に骨髄移植をしたところ、完治したとされるケースが報告されているということです。
新生児への治療でウイルスの増殖を抑えて完治に近い状態にまで治療できたケースはこれが初めてで、新たな治療法につながる研究成果として注目されています。
国連の推計では、2011年に世界で約30万人の新生児がエイズウイルスに感染して生まれており、今回の症例が科学的に検証、確認されれば、世界的に推奨されるのは確実です。
研究チームの一員であるジョンズ・ホプキンズ大学のデボラ・パーサード医師は、「新生児のエイズウイルス感染は治癒できる可能性があることを示した」とコメント。今回の治療法が他の子供にも同様な効果を与えるかどうかを判断するには、さらなる研究が必要だとしています。
2013年3月6日(水)
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