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■徳島県の70歳代男性、熊本県の71歳女性がマダニ感染症 国内14、15例目 [健康ダイジェスト]

 熊本県は17日、同県荒尾市の71歳の女性が、マダニが媒介するウイルス性感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」に感染したと発表しました。県によると女性は入院中ですが、回復に向かっています。
 SFTSの症例が確認されたのは、国内で15例目。
 女性は今月4日、発熱や吐き気などの症状を訴え入院。10日に入院先の医療機関から県の保健所にSFTSが疑われる患者がいると通報があり、国立感染症研究所(東京都)が17日、SFTSウイルスを確認しました。
 ダニにかまれた痕は確認されておらず、最近の海外渡航もありませんでした。女性の家族は医療機関に、「庭いじりや犬の散歩で草むらに入ることがあった」と話しています。
 SFTSを巡っては、徳島県が14日に、同県内の70歳代男性が、国内で確認された14例目のSFTSに感染したと発表しています。県によると、男性の病状は重症化しておらず、安定しています。
 男性は今月上旬、発熱や下痢、吐き気などの症状を訴え入院。マダニにかまれた痕があったことから、入院先の医療機関から県の保健所に通報があり、国立感染症研究所から14日、SFTSウイルスを確認したと県に連絡がありました。
 男性は畑仕事をしていて、マダニにかまれた可能性があるといいます。
 マダニが媒介するSFTSは今年1月、山口県で国内初の感染が確認され、厚生労働省が逆上って調査した結果、2005年からこれまでに九州、中国、四国の8つの県で15人の感染が確認され、このうち山口県などの8人が死亡しています。
 SFTSの報告が全国で相次ぐ中、厚生労働省の研究班は、40種類以上あるマダニのうち、ウイルスを媒介する種類を特定したり、ウイルスの分布を把握したりするための実態調査を、13日から長崎県内で始めています。
 研究班のメンバーになっている長崎大学熱帯医学研究所の獣医師ら4人が、長崎県の保有する林で棒の先に付けた布を草むらなどに入れて、4時間で200匹ほどのマダニを採取し、その場で冷凍保存した後、研究所に戻り、大きさや性別で分類し、一定の量が採取できた段階でウイルスの検出作業を行うということです。
 研究班は、ほかの自治体でもマダニの採取を行うなどして、今後3年をかけて予防策や治療方法を開発する方針です。
 長崎大学の早坂大輔助教は、「このウイルスの国内の実態は全くわかっていない。県内でも患者が出ており、地域ごとの分布を把握し、予防策などにつなげたい」と話しています。

 2013年5月17日(金)




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さきしなのてるりん

行ったいまだにって何者なんでしょう。ツツガムシの様に昔からいたものとは違うんでしょうか。
by さきしなのてるりん (2013-05-19 14:10) 

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