■用語 爪甲層状分裂症 [用語(そ)]
爪の甲の先端の部分が、薄く層状にはがれたり、割れたりしていく状態
爪甲(そうこう)層状分裂症とは、爪(つめ)の甲の先端部分が薄く層状にはがれたり、割れたりしていく状態。二枚爪とも呼ばれ、爪が下の皮膚である爪床からはがれる爪甲剥離(はくり)症の一種に分類されています。
爪の甲は三枚の層からなっており、表面を覆う第一層のエナメル質や第二層が少しずつはがれたり、割れたりしていく爪甲層状分裂症は、さほど珍しくはなく、女性によく起こる一般的な爪のトラブルです。
痛みはありませんが、爪の先端がもろくなるため、外見上に問題が出てきます。また、一度治っても、何度も同じ症状が現れることがよくあります。
爪甲層状分裂症になる原因は、いくつかあります。
まず、爪の乾燥が原因になります。つまり、爪の甲の水分含有量が低下することによって生じるため、日本では空気が乾燥している冬に爪甲層状分裂症になりやすいといえます。正常な爪の甲の水分含有量は16パーセントほどですが、爪は成長するに従い、先端に向かって伸びていくと水分量は減っていき、爪の甲の先端部分の水分含有量が12パーセント以下になると、二枚爪が起りやすくなります。
また、水仕事の多い主婦、手の爪に施すマニキュアや、足の爪に施すペディキュア、除光液(エナメルリムーバー)を使用する機会の多い女性では、爪の甲の水分保持能力が低下して、爪甲層状分裂症が起こりやすくなります。洗剤や、マニキュアなどを落とす除光液に含まれるアセトンが外的刺激になって、爪甲層状分裂症を誘発することになります。
次に、食事での栄養バランスの偏りやダイエットなどで蛋白(たんぱく)質不足になることが、爪甲層状分裂症の原因になります。爪の主成分は蛋白質の一種のケラチンなので、体調が悪かったり栄養バランスが悪いと、爪の色が変色したり線が入ったり、爪甲層状分裂症になります。
偏った食生活や過度なダイエットによって鉄欠乏性貧血になり、これが原因で爪甲層状分裂症になることもあります。血行不良や、甲状腺(こうじょうせん)機能高進症の発症も、爪甲層状分裂症の原因になります。
爪切り、爪やすりの使いすぎ、間違った使い方の継続が、二枚爪の原因となる場合もあります。爪切りなどを使用したショックで、三枚の層からなっている爪に目に見えないヒビが入り、何か力が加わった時に爪甲層状分裂症になったりします。
水をよく使ったり、指先の細かい操作を必要とする職業も、爪甲層状分裂症の原因になります。職業は、料理人、理髪師、美容師、庭師、パソコンのオペレーター、ギタリスト、ピアニストなど。
爪甲層状分裂症の検査と診断と治療
皮膚科、皮膚泌尿器科の医師による診断では、爪の甲の先端部分に層状の剥離を起こし得る外的物質や薬品、あるいは皮膚疾患や全身疾患を検査して、原因がわかるようであれば、それを除去ないし治療します。
皮膚科、皮膚泌尿器科の医師による治療では、一般的には、爪の角質に浸透しやすい保湿剤やステロイド剤(副腎〔ふくじん〕皮質ホルモン)をこまめに塗ったり、ビタミンEの飲み薬を使用する場合があります。
爪の乾燥が原因で爪甲層状分裂症を発症している場合は、日常生活で爪の乾燥を避けるようにしてもらいます。例えば、水仕事の多い人は、水を使う回数を減らしたり、使い終わったらきちんと水分をふき取り、保湿剤を塗ることです。
蛋白質不足が原因の場合は、まずは爪に必要な栄養をしっかり摂取してもらいます。いくら爪の保湿ケアを行っていても、栄養不足のままでは二枚爪を繰り返すだけなので、蛋白質、コラーゲン、さらに野菜や海藻類に多く含まれるミネラル類をしっかり摂取してもらいます。
鉄欠乏性貧血が原因の場合は、鉄剤を内服してもらったり、食べ物やサプリメントから鉄分を摂取するように心掛けてもらいます。ただし、手の爪が新しくなるまでに3カ月~6カ月かかりますので、すぐに効果を実感することは難しいでしょう。
血行不良や甲状腺機能高進症が原因の場合は、その治療を行えばよくなります。
日常では、保湿剤などを使ったネイルケアにより治療、ないし予防することが、重要となります。爪も皮膚の一部であり、主に蛋白質の一種のケラチンが角質を構成しているのですから、マニキュア、ペディキュア、除光液、洗剤などを使いすぎるとダメージを受けるので、その使用を控えます。
爪切り、爪やすりの使いすぎ、間違った使い方で爪甲層状分裂症になることもあるので、まずは使用をやめます。入浴後や指を温めるなどした後に、紙やすりで丁寧に爪の甲の先端部分を削り、爪にハンドクリームやキューティクルオイルなどの保湿剤を塗って、擦り込むようにマッサージします。
足の爪は爪切りで切っても構いませんが、その後で爪の先を紙やすりで削って形を整え、爪にハンドクリームやキューティクルオイルなどの保湿剤を塗って、擦り込むようにマッサージします。また、足の爪の伸ばしすぎも爪の先に衝撃を与える原因になったりしますので、適度な長さを保ちます。
爪甲層状分裂症の進行中は、水仕事の際にはゴム手袋の着用を心掛けます。
爪甲(そうこう)層状分裂症とは、爪(つめ)の甲の先端部分が薄く層状にはがれたり、割れたりしていく状態。二枚爪とも呼ばれ、爪が下の皮膚である爪床からはがれる爪甲剥離(はくり)症の一種に分類されています。
爪の甲は三枚の層からなっており、表面を覆う第一層のエナメル質や第二層が少しずつはがれたり、割れたりしていく爪甲層状分裂症は、さほど珍しくはなく、女性によく起こる一般的な爪のトラブルです。
痛みはありませんが、爪の先端がもろくなるため、外見上に問題が出てきます。また、一度治っても、何度も同じ症状が現れることがよくあります。
爪甲層状分裂症になる原因は、いくつかあります。
まず、爪の乾燥が原因になります。つまり、爪の甲の水分含有量が低下することによって生じるため、日本では空気が乾燥している冬に爪甲層状分裂症になりやすいといえます。正常な爪の甲の水分含有量は16パーセントほどですが、爪は成長するに従い、先端に向かって伸びていくと水分量は減っていき、爪の甲の先端部分の水分含有量が12パーセント以下になると、二枚爪が起りやすくなります。
また、水仕事の多い主婦、手の爪に施すマニキュアや、足の爪に施すペディキュア、除光液(エナメルリムーバー)を使用する機会の多い女性では、爪の甲の水分保持能力が低下して、爪甲層状分裂症が起こりやすくなります。洗剤や、マニキュアなどを落とす除光液に含まれるアセトンが外的刺激になって、爪甲層状分裂症を誘発することになります。
次に、食事での栄養バランスの偏りやダイエットなどで蛋白(たんぱく)質不足になることが、爪甲層状分裂症の原因になります。爪の主成分は蛋白質の一種のケラチンなので、体調が悪かったり栄養バランスが悪いと、爪の色が変色したり線が入ったり、爪甲層状分裂症になります。
偏った食生活や過度なダイエットによって鉄欠乏性貧血になり、これが原因で爪甲層状分裂症になることもあります。血行不良や、甲状腺(こうじょうせん)機能高進症の発症も、爪甲層状分裂症の原因になります。
爪切り、爪やすりの使いすぎ、間違った使い方の継続が、二枚爪の原因となる場合もあります。爪切りなどを使用したショックで、三枚の層からなっている爪に目に見えないヒビが入り、何か力が加わった時に爪甲層状分裂症になったりします。
水をよく使ったり、指先の細かい操作を必要とする職業も、爪甲層状分裂症の原因になります。職業は、料理人、理髪師、美容師、庭師、パソコンのオペレーター、ギタリスト、ピアニストなど。
爪甲層状分裂症の検査と診断と治療
皮膚科、皮膚泌尿器科の医師による診断では、爪の甲の先端部分に層状の剥離を起こし得る外的物質や薬品、あるいは皮膚疾患や全身疾患を検査して、原因がわかるようであれば、それを除去ないし治療します。
皮膚科、皮膚泌尿器科の医師による治療では、一般的には、爪の角質に浸透しやすい保湿剤やステロイド剤(副腎〔ふくじん〕皮質ホルモン)をこまめに塗ったり、ビタミンEの飲み薬を使用する場合があります。
爪の乾燥が原因で爪甲層状分裂症を発症している場合は、日常生活で爪の乾燥を避けるようにしてもらいます。例えば、水仕事の多い人は、水を使う回数を減らしたり、使い終わったらきちんと水分をふき取り、保湿剤を塗ることです。
蛋白質不足が原因の場合は、まずは爪に必要な栄養をしっかり摂取してもらいます。いくら爪の保湿ケアを行っていても、栄養不足のままでは二枚爪を繰り返すだけなので、蛋白質、コラーゲン、さらに野菜や海藻類に多く含まれるミネラル類をしっかり摂取してもらいます。
鉄欠乏性貧血が原因の場合は、鉄剤を内服してもらったり、食べ物やサプリメントから鉄分を摂取するように心掛けてもらいます。ただし、手の爪が新しくなるまでに3カ月~6カ月かかりますので、すぐに効果を実感することは難しいでしょう。
血行不良や甲状腺機能高進症が原因の場合は、その治療を行えばよくなります。
日常では、保湿剤などを使ったネイルケアにより治療、ないし予防することが、重要となります。爪も皮膚の一部であり、主に蛋白質の一種のケラチンが角質を構成しているのですから、マニキュア、ペディキュア、除光液、洗剤などを使いすぎるとダメージを受けるので、その使用を控えます。
爪切り、爪やすりの使いすぎ、間違った使い方で爪甲層状分裂症になることもあるので、まずは使用をやめます。入浴後や指を温めるなどした後に、紙やすりで丁寧に爪の甲の先端部分を削り、爪にハンドクリームやキューティクルオイルなどの保湿剤を塗って、擦り込むようにマッサージします。
足の爪は爪切りで切っても構いませんが、その後で爪の先を紙やすりで削って形を整え、爪にハンドクリームやキューティクルオイルなどの保湿剤を塗って、擦り込むようにマッサージします。また、足の爪の伸ばしすぎも爪の先に衝撃を与える原因になったりしますので、適度な長さを保ちます。
爪甲層状分裂症の進行中は、水仕事の際にはゴム手袋の着用を心掛けます。
タグ:用語(そ) 爪甲縦条 爪甲委縮症 巨爪症 爪肥厚症 黄色爪 黄色爪症候群 二枚爪 巻き爪 湾曲爪 爪白癬(爪の水虫) 爪甲周囲炎(爪囲炎) 卵殻爪 化膿性爪囲炎(ひょうそう) カンジダ性爪囲爪炎 爪甲横溝 爪甲白斑症 爪甲鉤弯症 爪甲縦裂症 爪甲剥離症 爪甲脱落症 爪甲軟化症 爪かみ 咬爪症 爪部悪性黒色腫 ささくれ ハングネイル 爪乾癬 スプリットネイル 爪真菌症 爪カンジダ症 爪メラノーマ ばち指 すじ爪 爪甲下角質増殖症 爪下血腫 ランナー黒爪 オニコマイコーシス 肥厚爪 厚硬爪 アトロフィ 緑色爪 グリーンネイル 先天性厚硬爪 爪甲色素線条 爪異栄養症 オニコクリプトーシス 爪郭炎 オニキア
コメント 0