SSブログ

■カネボウ化粧品、美白化粧品の被害報告相次ぐ 重症の申し出2250人 [健康ダイジェスト]

 カネボウ化粧品(東京都中央区)は23日、同社の美白化粧品で肌がまだらに白くなる被害が出ている問題で、6808人から症状や不安を訴える申し出があったと発表しました。うち2250人は、症状が重いといいます。
 同社は、使用中止を改めて呼び掛けるとともに、被害者を訪問して、状況の把握を続けています。
 問題になっているのは、美白有効成分の「ロドデノール」を含む同社の美白化粧品。自主回収を始めた今月4日時点で、被害件数は39件でしたが、その後、肌がまだらに白くなる白斑(はくはん)や、その不安を訴える相談が急増し、19日時点で6808人に上りました。
 このうち、「白斑が3カ所以上ある」「5センチ以上の白斑がある」「顔に明らかな白斑がある」のいずれかに当てはまる重症の人は、2250人に上ります。
 同社の夏坂真澄社長は23日の記者会見で、「発症したすべての方におわびしたい。これほどの数字になったことに驚いている。重く責任を受け止めている」と陳謝。2011年にあった当初の消費者からの相談については、「(消費者の)病気という思い込みがあった」として、実態把握が遅れた初期対応の誤りを認めました。
 同社は「完治するまで責任を持って対応する」ことを基本方針としたロドデノール対策本部を設置して、全国に50~150人規模で専任の担当者を配置し、症状が出た人に対しては長期的に対応を続けます。
 同社は申し出のあった顧客全員を社員が訪問し、治療の相談と聞き取りを進める活動を始めており、19日までに3181人の訪問を行ったといいます
 聞き取りによると、顔よりも、首、手、指などの症状を訴える人が目立ちました。発症時期は7~9月が多く、赤みやかゆみが出た後や日焼け後に発症するケースが多くなっています。肌がしびれたり、赤くはれたりする場合もあるといいます。使用を中止すれば、症状が和らぐ人もいる一方、治らずに長期化している人もいるといいます。
 原因がまだわからず、同社は日本皮膚科学会と協力し、対策の特別委員会を17日に設けました。医師と協力し、実態調査や原因究明を進め、治療の方法を探ります。
 同社は、症状が確認された利用者には医療費や医療機関への交通費を支払っています。慰謝料についても、今後支払い基準を設ける方針。
 カネボウ化粧品が自主回収しているのは、同社と、子会社の「リサージ」、「エキップ」が製造・販売するカネボウの「ブランシール スペリア」など計8ブランドの54製品に及びます。今回、対象製品を組み合わせた「各種セット」を加えたため、対象は71品目に上りました。
 自主回収を4日に公表以降、同社のお客様相談窓口には約10万5000人から、店頭では約5万9000人から、回収方法などの問い合わせがありました。消費者に販売済みの約45万個のうち8割の約36万個を回収しましたが、まだ約9万個が未回収といいます。
 ロドデノールは、2008年1月に厚生労働省から新規医薬部外品有効成分としての認可を取得しています。

 2013年7月24日(水)




nice!(7)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康

nice! 7

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0