SSブログ

■ゴマとカシューナッツ、アレルギー表示の推奨品目に追加 消費者庁 [健康ダイジェスト]

 加工食品に含まれる食物アレルギー物質として、できるだけ表示するよう求められる推奨品目に、新たにゴマとカシューナッツが加えられることになりました。
 加工食品の食物アレルギー表示は食品衛生法に基づき、現在、表示を義務付けられているものが卵、乳、小麦、エビ、カニ、ソバ、落花生の7品目、表示を推奨されているものがアワビ、イカ、サバ、イクラ、オレンジ、牛肉、キウイ、大豆、クルミ、バナナなど18品目あります。
 こうした中、消費者庁が医師の協力を得て、2011~12年度に全国で食物アレルギー症状が報告された症例を調査したところ、約3000例のうちカシューナッツは18例、ゴマは12例ありました。
 カシューナッツは急性反応で、呼吸困難や意識障害など重い症状になるアナフィラキシーショックも5例あったといいます。また、2品目は過去の調査でも食物アレルギーの原因の上位に入っています。
 このため、消費者庁はこの2つの食品について、食物アレルギーを引き起こす可能性があるとして、できるだけ表示するよう求められる推奨品目に加えることを、27日に開かれた内閣府消費者委員会の部会に提案し決定されました。
 推奨品目の追加は、2004年のバナナ以来。ゴマとカシューナッツを加えて、推奨品目は計20品目となりました。
 消費者庁は今後、都道府県などを通じて、加工食品のメーカーなどにゴマとカシューナッツについて、1年以内にできるだけ食物アレルギー表示を行うよう指導することにしています。推奨品目は表示しなくても、罰則はありません。
 ゴマは、白ゴマ、黒ゴマなどすべての種類が対象で、ゴマ油など加工品も含まれます。
 消費者委員会食品表示部会の田島眞部会長は、「今日の決定を受けて、メーカーにはゴマとカシューナッツについて、できるだけ表示を行うよう努めてもらいたい」と話していました。
 食物アレルギーは、食物を摂取した際、体が食物に含まれるアレルギー物質であるタンパク質を異物として認識し、自分の体を防御するために過敏な反応を起こすことです。
 主な症状は「かゆみ・じんましん」「唇のはれ」「まぶたのはれ」「嘔吐」「咳・喘鳴(ぜんめい)」などで、「意識がなくなる」「血圧が低下してショック状態になる」という重篤な場合もあり、最悪、死に至ることもあります。
 食物アレルギーは、人によってその原因となるアレルギー物質とその反応を引き起こす量が異なります。また、同一人であっても体調によって、その反応も変わります。
 食物アレルギー体質を持つ人の正確な人数は把握されていませんが、全人口の1〜2パーセント、乳児に限定すると約10パーセントが、何らかの食物アレルギーを持っているものと考えられています。

 2013年8月28日(水)




nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0