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■PM2・5と黄砂、複合すると発がん性高い物質に変化 金沢大学が研究 [健康ダイジェスト]

 大気中の汚染物質PM2・5(微小粒子状物質)と黄砂が混ざると、より発がん性が高い物質に変化することが、金沢大学などのグループの研究でわかりました。
 研究グループは、「PM2・5と黄砂が、共に多く観測されるこれから4月ごろまでは、より注意が必要だ」と呼び掛けています。
 金沢大学医薬保健研究域薬学系の早川和一教授らの研究グループは、毎年春の黄砂が多く飛んでくる時期に、PM2・5の中でも発がん性が極めて高いとされる「NPAH(ニトロ多環芳香族炭化水素)」と呼ばれる物質の濃度が高くなることに着目。
 大気中に含まれる「窒素酸化物」とPM2・5に必ず含まれる「PAH(多環芳香族炭化水素)」が入った容器に、黄砂を入れて拡散させる実験を行ったところ、NPAHに変化することがわかったということです。
 NPAHは、多くの研究者の実験で肺がんなどを引き起こすリスクがPAHよりも100倍以上高いことが示されています。
 早川教授は、「これまで黄砂だけ、PM2・5だけで対策を考えていたが、複合影響があるという前提で対策を立てることが大切だ。共に多く観測される時期は、PM2・5を通さないマスクを着けるなど特に気を付けてほしい」と話しています。
 この研究成果は28日、熊本市で開かれた日本薬学会で発表されました。

 2014年3月28日(金)




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