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■薬剤事故の割合、新人看護師は職歴1年以上の2倍 日本医療機能評価機構が調査  [健康ダイジェスト]

 新人看護師が起こした医療事故のうち薬剤に関連する事故の割合が、職歴1年以上の看護師に比べて倍近く高いことがわかりました。調査した日本医療機能評価機構がさらに分析を進め、知識や経験の不足による医療現場での事故の防止に役立ててもらいます。
 2010年1月~2014年3月に報告された看護師、准看護師による事故7043件のうち、職歴1年未満が起こしたのは499件。うち、おむつ替えの際のベッドから患者が転落するなどの「療養上の世話」で起きた事故が最も多く289件(57・9パーセント)に上りました。
 ほかに、投与ミスなどの「薬剤」に関する事故が77件(15・4パーセント)、チューブの接続ミスなど「ドレーンチューブ」に関する事故が58件(11・6パーセント)と続きました。同じ時期に職歴1年以上の看護師による事故6544件では、「薬剤」に関する事故は8・1パーセントで、新人が起こす割合のほぼ半分でした。
 新人看護師が起こした事故では、職歴8カ月の看護師が誤って希釈しないまま薬剤を投与した例などがありました。今年1月〜3月の危うく事故になりかけた「ヒヤリ・ハット」事例の約6割が「薬剤」関連でした。
 新人看護師の事故が多くなるのは、指導役の看護師が付き添わず、1人で担当する分野が多くなる職歴6カ月以降でした。
 日本医療機能評価機構では、「患者の急変に慣れていない場合、新人看護師がすることをあらかじめ限定しておくことが事故を防ぐのに効果的だ」などとしています。 
 日本医療機能評価機構は、医療の質の向上を目指して医療機関を評価し、改善を支援する第三者機関。1995年7月に設立され、認定を希望する病院の経営実態、設備や医療内容などを書面と、専門調査者の実地調査で総合評価しています。

 2014年7月15日(火)

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