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■溶連菌感染症の患者が増加し、RSウイルス感染症も西日本中心に流行 [健康ダイジェスト]

 子どもを中心に高熱やのどの痛みなどの症状が出る「溶連菌」による感染症の患者が、この時期としては過去11年間で最も多くなっていることから、小児科医などが手洗いやうがいを徹底するなど注意を呼び掛けています。
 「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎」、いわゆる溶連菌による感染症は、幼児から小学生ぐらいの子どもがかかりやすく、突然の高熱やのどの痛みなどの症状が出て、まれに腎炎などの合併症を引き起こすこともあります。
 国立感染症研究所によりますと、10月12日までの1週間に全国およそ3000の小児科の医療機関で、新たに溶連菌による感染症と診断された患者は3996人。1医療機関当たりの患者数は、この時期として過去11年間で最も多くなっています。
 患者は8月下旬から主に西日本で増え始め、10月には北海道や岩手県などのほか、東京都や埼玉県などの首都圏でも増え全国的な広がりをみせています。
 このうち、さいたま市の小児科医院でも溶連菌による感染症の患者が訪れ始めています。峯眞人医師は、「例年に比べて、今年は感染者が多い印象だ。溶連菌は飛まつ感染するので、疑いがある場合はすぐに医療機関を受診して感染の拡大を防いでほしい」と話しています。
 小児科医などは冬にかけてさらに患者が増える恐れがあることから、手洗いやうがいを徹底するよう呼び掛けています
 また、乳幼児に肺炎などを引き起こすRSウイルス感染症も西日本を中心に流行していて、こちらも冬にかけて流行がピークを迎えるとみられることから、国立感染症研究所は手洗いなど対策の徹底を呼び掛けています。
 RSウイルス感染症は、発熱やせきなど風邪に似た症状の出る病気で、秋から冬にかけて主に乳幼児で流行し、初めての感染では肺炎や気管支炎を起こして重症化することがあります。
 国立感染症研究所によりますと、10月12日までの1週間に全国およそ3000の小児科の医療機関で、新たにRSウイルス感染症と診断された患者は2946人で、5週連続で3000人近い患者が報告されています。
 都道府県別では、最も多いのが大阪府で285人、次いで福岡県が244人、東京都が236人、熊本県が197人などとなっていて、西日本を中心に患者の多い状態が続いています。
 RSウイルス感染症の流行は、例年12月から1月にかけてピークを迎えることから、患者数は、今後さらに増えるとみられます。
 国立感染症研究所の木村博一室長は、「生後6カ月未満の赤ちゃんは症状が急激に悪化して気管支炎や肺炎になりやすいので、家族が移さないように気を付け、かかった場合は状態をよく見てあげてほしい。また老人ホームなどでは集団感染の原因にもなるので、手洗いなど対策の徹底が大切だ」と話しています。

 2014年10月23日(木)

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