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■エボラ出血熱、感染者1万人超える 死者は4922人、流行収まる兆しなし [健康ダイジェスト]

 西アフリカを中心に感染が拡大するエボラ出血熱について、世界保健機関(WHO)は25日、疑い例も含む感染者が1万人を超えたと発表しました。
 西アフリカのギニア、リベリア、シエラレオネを中心に患者が増え続けているエボラ出血熱について、WHOが発表した最新の状況によりますと、10月23日の時点で、感染やその疑いのある人は合わせて1万141人に上り、このうち死者はマリで初めての患者となった2歳の女児を含む4922人に上っています。
 ギニア政府が今年3月にエボラ出血熱の感染拡大を報告してから7カ月で感染者は1万人を超えましたが、西アフリカでは保健当局が把握しきれないケースも多く、実際の感染者の数はさらに多いとみられます。流行が収まる兆しは、みえていません。
 また、西アフリカでは患者の治療に当たる医療従事者の感染も相次いでおり、WHOは感染した医療従事者は450人に上り、このうち半数以上の244人が命を落としたとしています。
 死者が出た西アフリカの国は、新たにマリが加わって5カ国に拡大しました。国別では、リベリアが感染者数4665人、死者数2705人で最多。シエラレオネは感染者数3896人で死者数1281人、ギニアは感染者数1553人で死者数926人でした。
 エボラ出血熱のさらなる感染拡大を防ぐため、西アフリカでの医療態勢の充実に加えて、国際空港や港などでの水際対策の強化も急務となっており、WHOや各国政府は対応に追われています。
 一方、WHOは24日、開発中のエボラ出血熱の感染を防ぐためのワクチンについて、2015年6月末までに数十万人分、同年末までに数百万人分が製造されるとの見通しを示しました。この日の会見で、WHOのキーニー事務局長補が述べました。
 最も開発が進んでいるのは、英国グラクソ・スミスクライン社などによるワクチンと、カナダの政府系研究所などによるワクチンの2種類で、臨床試験の結果が今年12月にも出ます。結果次第で、同月中にもリベリアなどで医療従事者らに接種し効果などをさらに調べます。
 一般人も対象にした大規模なワクチン接種について、キーニー氏は「来年6月より前にはない」との見方を示しました。
 日本では、厚生労働省が24日夜、専門家会議を開き、国内でエボラ出血熱の患者が出た場合に、医師の判断で未承認の治療薬を投与することを認める方針を決めました。
 有効性が確認されていないことなどを患者に説明し、同意を得るのが前提。未承認の治療薬としては、富士フイルムのグループ会社である富山化学工業が開発したファビピラビル(販売名・アビガン錠)を主に想定しています。
 また、厚労省は同日、全国の30空港の入国管理局と連携し、入国者全員に流行国の滞在歴の確認を始めたほか、医療機関と連携を強化する対策を打ち出しました。

 2014年10月26日(日)




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