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■温州ミカン、機能性表示食品へ 生鮮食品で初の見通し [健康ダイジェスト]

 食品が体にどのようによいかを国の許可なく、事業者が表示できる「機能性表示食品」として、消費者庁が浜松市のJAみっかびの温州(うんしゅう)ミカンの届け出を近く受理する方針を固めたことが6日、わかりました。
 4月の制度開始以降、60件超の加工食品が受理されたましが、生鮮食品では初の機能性表示食品となる見通し。
 JAみっかびは、温州ミカンが含む成分でカロテノイドの一種である「β―クリプトキサンチン」には骨の健康を保つ効果があるとの研究結果を、消費者庁に提出していました。届け出から60日後以降に、包装に機能を表示できるようになります。
 温州ミカンの産地は、愛媛県や和歌山県などと広く、同様の届け出が相次ぐ可能性があります。
 機能性表示食品は、アルコール類を除く加工食品や生鮮食品が対象。体の特定部位への効果を示す科学的根拠を消費者庁に届け、受理されれば「おなかの調子を整える」「目の健康に役立つ」「丈夫な骨をつくる」などと表示できます。
 特定保健用食品(トクホ)は国の審査を受ける必要があり、許可までに時間やコストがかかりますが、機能性表示食品は中小事業者でも利用しやすいとされます。一方、消費者団体からは、「根拠や安全性が乏しいものも受理される」と懸念する声も上がっています。
 特産の温州ミカンが機能性表示食品として認められる見通しになったことを受け、JAみっかびの後藤善一組合長(59歳)は6日夜、「体によいと示すことで他の食品との差別化を図ることができる。とてもうれしく、生産者の励みにもなる」と喜びを語りました。
 国内のミカン出荷量が減少を続ける中、「ただおいしいだけでは競合してしまう」(後藤組合長)ことから、同JAは機能性表示食品制度を需要拡大の好機ととらえ、早い段階から準備を進めていました。
 健康への効果は、出荷の際に用いる段ボールに表示することになるといいます。後藤組合長は表示方法などについて、「取引業者に説明し、消費者に信頼してもらえるようにしたい」と述べました。

 2015年8月10日(月)

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