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■芋焼酎に血糖値の上昇抑える効果 鹿児島大、研究で確認 [健康ダイジェスト]

 芋焼酎には血糖値の上昇を抑える効果があるという研究論文が、鹿児島大学農学部などの共同研究チームから発表されました。
 焼酎を始めとした蒸留酒は製法上、糖質を含まないため、日本酒やビールのように糖質を含む醸造酒に比べて血糖値が上がりにくいことは従来からいわれていました。しかし、今回の研究のポイントは、水と比べても焼酎のほうが血糖値の上昇を抑制できると示された点にあります。
 研究では、健康な30歳代から50歳代の男女3人ずつ計6人に対し、芋焼酎、日本酒、ビール、水の4種類を、アルコール量が40グラムになる配分で1週間おきに1種類ずつ飲みながら夕食を取ってもらいました。
 食事前と食事後1時間と2時間、12時間の4回採血し、血糖値を測定しました。その結果、6人の平均値で芋焼酎を飲んだ後の血糖値の上がり方は、ほかの3つの飲料に比べて明らかに緩やかでした。食事後1時間の血糖値では、水が約50パーセント上昇したのに対し、芋焼酎は約15パーセントにとどまったといいます。
 血糖値抑制のメカニズムはまだはっきりとはしていませんが、共同研究チームの責任者、鹿児島大医歯学総合研究科の乾明夫教授は「芋焼酎の麹(こうじ)成分が筋肉への糖の取り込みを促進するのかもしれない」とみており、「アルコールでなく糖質も含まない水と比べても、芋焼酎は血糖値の上昇を抑えられた。芋焼酎は食事に注意すれば、糖尿病を心配する人たちでも比較的安心して楽しめる」と話しています。
 今回の研究は2009年から2011年にかけて行われ、結果は米国の科学雑誌に今年4月に掲載されました。
 芋焼酎はブーム時から比べると出荷量は減少しており、鹿児島県酒造組合は「アピール材料が増えるのはありがたい」と喜んでいます。

 2016年7月20日(水)

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