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■10月の自殺者2153人、昨年より614人増加  女性が大幅増 [健康ダイジェスト]

 10月に自殺した人は全国で合わせて2153人で、昨年の10月より614人増えたことがわかりました。自殺者は今年7月以降4カ月連続で増えており、特に女性が大幅に増加し深刻な状況が続いています。
 警察庁によりますと、10月に自殺した人は速報値で全国で2153人となっています。これは昨年の10月に比べて614人、率にして39・9%増加しました。
 男女別では、男性が昨年よりも21・3%増えて1302人、女性が82・6%増えて851人となっており、特に女性の自殺者が大幅に増えています。
 遺体が発見された都道府県別では、東京都が255人と最も多く、次いで埼玉県が151人、神奈川県が148人、愛知県が126人、大阪府が116人、福岡県が105人などとなっています。
 昨年に比べて増えたのは4カ月連続で、1カ月間の自殺者数としては、この5年間で最も多くなっています。
 1~10月の累計は速報値で1万7219人で、昨年同期より160人増えました。新型コロナウイルス感染症が拡大し始めた1月以降、自殺者数は月当たり1400人~1800人で推移。6月までは前年同月に比べ減少傾向でしたが、7月以降に増加に転じ、7月が1840人、8月は1889人、9月が1828人と3カ月連続で1800人を超え、前年を大幅に上回っていました。
 国は新型コロナウイルスの影響などについて分析するとともに、自殺を防ぐ対策を進めています。
 自殺対策に取り組んでいる東京都のNPO法人「ライフリンク」の清水康之代表は、「急激な増加で非常事態だと受け止めている。俳優の自殺の報道に加え、新型コロナウイルスの影響が長期化して雇用や生活、人間関係などが悪化したことが背景にあるのではないか」と指摘しています。
 その上で、「データを詳細に分析して、原因を一つ一つ潰していくことが必要で社会全体で命を守る対策が求められている。悩みのある人は1人で抱え込まずに身近な人などに相談してほしい」と話しています。
 また、厚生労働省は「自殺する人が増えた詳しい原因はわからないが、重く受け止めている」とした上で、「新型コロナウイルスの影響で生活に不安を感じている人が多いと思うので、一人で悩みを抱え込まずに身近な人や支援機関、自治体の窓口に相談してほしい」と呼び掛けています。

 2020年11月10日(火)

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