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■ブラジル政府、中国製新型コロナワクチンの臨床試験一時中断へ 有害事象発生 [健康ダイジェスト]

 ブラジル国家衛生監督庁は9日、中国の製薬会社シノバック・バイオテックが開発している新型コロナウイルスのワクチンについて、ブラジル国内でボランティアなどを対象に行っている最終段階の臨床試験を、一時的に中断すると発表しました。
 国家衛生監督庁は、10月29日に「深刻な有害事象が起きたため、新型コロナウイルスワクチンの臨床試験を中断させると決定した」としています。
 また、個人情報保護の規定に基づき、何が起きたか詳細は明かせないとしていますが、こういった有害事象には被験者の死や、死に至る可能性のある副作用、深刻な障害、入院、被験者の子供の先天異常やその他の「医学的に深刻な事象」が含まれると説明しました。
 ワクチンは、サンパウロのブタンタン研究所がシノバック・バイオテックと提携し開発していたもので、ブタンタン研究所からは治験者の1人が死亡したと国家衛生監督庁に報告があったということです。しかし、研究所の所長は、死亡と治験との関係はないとしているということです。
 ブラジルでは、すでに1万人を超えるボランティアを対象に、中国製のワクチンの臨床試験が行われており、国家衛生監督庁は、今年中に600万回分を輸入し、年明けからは中国から技術提供を受けて4000万回分を、国内で流通させる態勢を整えると発表したばかりでした。
 ブラジルでは、ジャイール・ボルソナロ大統領が「国民は誰の実験動物にもならない」などと述べ、ブラジル国内で大規模な臨床試験を行う中国製のワクチンに否定的な見方も示しており、今後のブラジルでの中国製ワクチンの使用に影響を及ぼすという見方も出ています。

 2020年11月10日(火)

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