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■イギリス、19日から感染規制をほぼ全面的に解除 マスク着用は任意、社会的距離も不要 [健康ダイジェスト]

 イギリスのボリス・ジョンソン首相は5日、記者会見し、ロンドンを含むイングランド全域で導入されている新型コロナウイルスの感染規制について、19日からほぼ全面的に解除する方針を明らかにしました。データを見極め12日に最終決断します。ワクチン接種が進み、3月から死者数は激減しました。ポストコロナの社会構築へイギリスは大きな一歩を踏み出します。
 現在もイギリスの感染者数は増加傾向にあるものの、ジョンソン首相は「ワクチン接種の進展で感染と重病者の関連性が弱まった」として、解除可能と判断しました。
 イギリス政府は今年1月から続くロックダウン(都市封鎖)を4段階で緩和する計画で、今回の計画が最終段階に当たります。公共交通機関や店舗でのマスク着用義務をなくすほか、1メートル以上のソーシャル・ディスタンシング(社会的距離)や、在宅勤務の指示などが撤廃されます。屋内交流の人数制限も撤廃され、演劇やスポーツイベントは満員の観客で開催できるようになります。ナイトクラブもパンデミック(世界的大流行)以来で初めて再開が許可されます。海外からの入国制限などは維持される見通し。
 イギリスではインド型(デルタ型)変異ウイルスが猛威を振るっており、5日には1日当たりの感染者数が2万7334に達した一方、死者は9人でした。
 ジョンソン首相は「データはワクチンが死亡率を大幅に低下させていることを示している」と指摘し、制限を一気に緩和しても影響は限定的との見解を示しました。イギリスでは成人の86%が1回目のワクチン接種を終え、64%が2回目を終えています。
 一方、マスクの着用などの感染対策を個人の判断に委ねる政府の姿勢に対しては、医療界などから懸念の声も上がっており、インド型変異ウイルスの拡散や新たな変異ウイルスの出現により医療機関が再び窮迫する恐れが指摘されています。

 2021年7月6日(火)




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