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■インド型対応の新ワクチン、アメリカのファイザーなど開発に着手 3回目の追加接種向け [健康ダイジェスト]

 アメリカの製薬大手ファイザーとドイツの製薬企業ビオンテックは8日、新型コロナウイルスワクチンの3回目の追加接種について、インド型(デルタ型)変異ウイルスに対応する新たなワクチンを開発中であると公表しました。8月にも(治験)を開始する見通し。インド型の感染拡大が世界で深刻になる中で、ワクチンの効果を高める狙いです。
 ファイザー製ワクチンは2回接種が基本となり、これまで従来のワクチンを3回目に追加接種する効果について治験を進めてきましたが、これに加えてインド型に対応する新たなワクチンを開発中といいます。
 同社は声明で、「従来ワクチンを3回目に接種しても高い効果が得られると考えるが、警戒を怠らず、インド型をターゲットにした最新版を開発している」と述べました。
 従来ワクチンについては3回目の接種後、体内に生成されウイルスの働きを抑える「中和抗体」が、2回目の接種後に比べて5~10倍に膨らむとの結果が得られています。これは南アフリカ型(ベータ型)に対する効果を検証した結果ですが、インド型にも同様の効果が期待できると指摘しました。
 すでに治験に入っている従来ワクチンの3回目の追加接種については、治験結果を8月中にも公表し、アメリカ食品医薬品局(FDA)に緊急使用許可を申請する見通しです。
 ファイザー製ワクチンを巡っては、インド型の感染が広がる中で有効性が低下しているとの指摘が出ていました。イスラエル保健省はインド型の広がりを受け、ファイザー製の有効性が94%から64%に下がったとの研究結果を公表。ファイザーはこの研究に触れた上で、「有効性を維持するためには、2回目の接種完了から6~12カ月以内に3回目を接種する必要がある」と指摘しました。
 アメリカ国内でも、インド型の流行が懸念されています。アメリカ疾病対策センター(CDC)の調査の中間結果では、一部の地域でインド型が新規感染者の8割を占めたといいます。CDCのロシェル・ワレンスキー所長は8日の記者会見で、「パンデミック(世界的流行)の危機から脱するには、ワクチン接種が必要だ」と訴えました。

 2021年7月9日(金)




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