■中国、コロナ新規感染者49人に減少 南京市のデルタ型感染は続く

　中国国家衛生健康委員会が29日に発表した新型コロナウイルスの新規感染者数（28日報告分）は49人と、前日の86人から減少しました。東部江蘇省の省都、南京市でのデルタ型変異ウイルスへの感染は続いています。
　新規感染者のうち国内で感染した人は24人で、前日の55人から減少しました。
　中国では集団検査やワクチン接種は進んでいますが、南京市の空港でクラスター（感染者集団）が確認されていました。20日に職員９人が検査で陽性と判定され、その後、江蘇省内で171人の感染が確認されました。
　新華社は、南京市の追跡調査で感染源は国際線の飛行機の清掃スタッフで、十分な防護措置を取っていなかったことがわかったと報じました。
　当局は27日、南京禄口国際空港を一時閉鎖すると発表しました。
　感染症対策本部の関係者は29日、報道陣に対し、江蘇省で住民数十万人に外出制限が課されたと明かしました。
　同関係者によると、南京市は全人口920万人に対し、２度の検査を実施。感染力の強いデルタ型変異ウイルスにより、感染の封じ込めに苦慮しているといいます。
　一方、南西部四川省では同日、３人の感染が確認されました。また北京市でも、ここ６カ月で初となる国内感染者２人が報告されました。

　２０２１年７月２９日（木）

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