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■デルタ型変異ウイルスの感染予防効果はモデルナ製76%、ファイザー製42% アメリカで比較研究 [健康ダイジェスト]

 アメリカの研究チームが、世界各国で感染拡大しているインド由来のデルタ型変異ウイルスに対するワクチンの感染予防効果が、アメリカのファイザー製よりも、アメリカのモデルナ製のほうが高い可能性があるという研究結果を公表しました。
 アメリカのメイヨー・クリニックなどの研究チームが公表した論文によると、今年1月から7月まで、ミネソタ州のワクチン接種者と非接種者、計約7万7000人を対象に比較研究を行いました。
 両ワクチンとも、感染予防効果と入院(重症化など)予防効果に高い有効性がみられ、デルタ型変異ウイルスがほとんど確認されなかった今年初め時点での感染予防効果はモデルナ製86%、ファイザー製76%でした。ただ、ミネソタ州ではデルタ型の占める割合が5月に約0・7%だったのが、7月に70%以上になり、条件が変わりました。
 7月について比較したところ、入院予防効果はモデルナ製が81%、ファイザー製が75%で、感染予防効果はモデルナ製が76%、ファイザー製が42%だったといいます。
 インド由来のデルタ型は、従来型と比べて感染力が2倍、イギリス由来のアルファ型に比べて1・5倍高いとされます。また、アルファ型よりも、熱やせきなどの症状が出やすいなどと指摘されています。
 日本でも従来型との置き換わりが急速に進み、8月初旬時点で陽性例に占める割合は関東で約90%、関西で約60%と推定されています。
 アメリカのデューク大学などの調査によると、日本でのワクチン確保数(接種回数)を割合でみると、ファイザー製が全体の約47%を占めるのに対し、モデルナ製が約24%で2倍近くの差があります。
 森田公一・長崎大学熱帯医学研究所長(ウイルス学)は、「さまざまな要因が考えられるため、今回の結果だけで2社のワクチンの比較は難しいが、ワクチンの有効性を追跡したデータは今後、3回目の接種などを検討する上で重要だ」と話しています。

 2021年8月12日(木)




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