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■ブラジル、デング熱の死者が過去最多に ウイルス抑える蚊を放つ取り組みが本格化  [健康ダイジェスト]

 蚊が媒介し、高熱などの症状を引き起こすデング熱の感染が広がっている南アメリカのブラジルでは、今年に入ってからの死者が1400人を超えてこれまでで最も多くなっています。現地ではウイルスの働きを抑える物質を持った蚊を大量に放って、デング熱の感染拡大を防ぐ取り組みが本格化しています。
 デング熱は蚊を媒介とし、感染すると高熱や激しい頭痛、筋肉や関節の痛みなどを引き起こす感染症です。
 ブラジルでは、今年に入ってこれまでに330万人以上が感染し、1457人の死亡が確認されました。
 今年の感染者数と死者数はすでに昨年1年間の合計を上回っており、記録がある2000年以降で最も多くなっています。
 ブラジル南東部のリオデジャネイロ市では、4月からデング熱ウイルスの増殖を抑える効果があるボルバキアという細菌に人工的に感染させた蚊を昆虫飼育場で繁殖させて、野外に大量に放ち、デング熱の感染拡大を防ぐ対策が本格化しています。
 ボルバキアを持った蚊と持たない蚊との間で生まれる蚊も同じ効果が受け継がれるため、デング熱の感染を大幅に減らす対策として期待されています。
 リオデジャネイロ市では、今年8月までにおよそ1200万匹を放出する計画で、対策を担うNPO「ワールド・モスキートプログラム」ブラジル事務所のガブリエル・シルヴェストレ代表は「今後はブラジル全土に対策を拡大させていきたい」と話しています。

 2024年4月18日(木)

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