￭用語 民間療法

民間療法とは、古くから見いだされ伝承されてきた方法によって行う治療法や、経験に基づく健康管理の知恵などが、一般に広まったものをいいます。主に経験則に基づいた医療、もしくは医療の類似行為であり、医学的根拠が希薄、もしくはまったくないものも含まれます。
　温泉に入って病気やけがの療養をする湯治、心身療養を目的に緑豊かな場所でしばらく過ごす転地療法、アロマテラピー、食事療法なども、広い意味では民間療法に含まれます。一般の医療機関以外で行われ、医療施設による指導が行われていない療法だからです。
　土地ごと、さらには世界の国ごとに、独特の民間療法が伝わっています。伝染病などの各種疾病、特定の症状、負傷に対応したものもあれば、慢性疾患や更年期障害に対するものも存在しています。
　治療効果のほどは、まちまち。優れた薬理効果のある薬草を使い、既存の医薬品と比較しても見劣りしないほど、よく効く療法もあります。あまり効かないもの、まったくの迷信であるもの、健康被害を招くものもあります。

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