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■人工乳房、全国の温泉巡る 浸して色や形の変化を検証 [健康ダイジェスト]

 乳がん摘出手術で人工乳房をつける人に安心して温泉を楽しんでもらうための「おっぱいリレー」が17日、全国各地で一斉に始まりました。人工乳房を温泉などに浸して色や形が変わらないか調べる初の試みで、メーカーと温浴施設の共同企画。
 人工乳房をバトンがわりに湯から湯へ、北海道から鹿児島県まで19地域の計95施設を巡ります。
 17日朝、福岡県那珂川町のスーパー銭湯「湯あみの郷(さと)」。営業前に、従業員が炭酸カルシウム入りの人工温泉に人工乳房を浸しました。30分後、色や形が変わっていないか確かめ、写真に収めて「検証」は終了。永倉篤彦支配人は、「よかった。人工乳房をつけている方に安心してうちの湯に来てもらいたい」。
 3日以内に次の湯に届け、31日までにゴールします。
 検証に使うのは、業界最大手の池山メディカルジャパン(名古屋市)のシリコーン製の商品。池山紀之社長によると、シリコーン製の人工乳房は水を通さず、熱・酸・アルカリに強くて耐久性は抜群で、社内実験で温泉の影響はありませんでした。しかし、泉質は多様なため、変化する可能性は「ゼロではない」。
 人工乳房使用者の問い合わせに施設側も答えられない実情を知り、知人の温浴施設「夢古道の湯」(三重県尾鷲市)の伊東将志店長に相談。ツイッターやフェイスブックで参加を募り、リレー方式で確かめる話が進みました。
 福岡県北九州市の「本城天然温泉おとぎの杜」、三重県四日市市の「天然温泉ユラックス」、埼玉県の「湯郷多摩川温泉」、群馬県前橋市の「前橋荻窪温泉あいのやまの湯」など全国の施設も参加して、検証後、人工乳房が変色・変形などの影響を受けなかった参加施設に認定証と「おっぱいフリーシール」を渡し、結果をリストにして医療機関などに配ります。
 あいのやまの湯の斉藤マネージャーは、「当温泉が『おっぱいフリー』に認定された折には、一人でも多くの方に気軽に温泉を楽しんでもらえるよう案内する」と力を込めています。
 今月は「乳がん月間」。女性が罹患するがんの中で最も多い乳がんは日本人女性の16人に1人が発症するとされ、日本人工乳房協会(名古屋市)によると、年間約4万人が全摘出か部分摘出の手術を受けます。

 2011年10月17日(月)




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