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■牛肉と豚肉、食べ過ぎ注意 女性の大腸がんリスク上昇 [健康ダイジェスト]

 肉類をよく食べる人は大腸がんの発症リスクが高まるとの調査結果を国立がん研究センターの研究班がまとめ、28日発表しました。
 牛肉・豚肉、鶏肉などを毎日130グラム以上食べる男性は、あまり食べない男性に比べて大腸がんの一つの結腸がんの発症リスクが1・44倍に増えました。牛肉・豚肉を毎日100グラム以上食べる女性は、あまり食べない女性に比べて結腸がんの発症リスクが1・48倍に高まりました。
 調査はアンケート方式で実施。1995年と98年に岩手、秋田、茨城、新潟、長野、大阪、高知、長崎、沖縄の9府県の10保健所管内に住んでいた45~74歳の男女約8万人を、2006年まで10年以上追跡しました。
 期間中に1145人が大腸がんを発症、うち結腸がん788人、直腸がん357人で、男性714人、女性431人でした。
 肉類を総量、牛肉・豚肉の赤肉、ハム・ソーセージなどの加工肉の3つの区分に分け、調査対象者を摂取量別に5つのグループに分けました。最も摂取量の多いグループと少ないグループで、男女別にがんの発生率を比較しました。
 すると、男性では、肉類全体の摂取量が1日当たり139グラム前後と最も多いグループで、結腸がんのリスクが高くなり、同23グラム前後と最も少ないグループの1・44倍に上昇しました。女性でも、牛肉・豚肉の摂取量が同104グラム前後と最も多いグループの結腸がんリスクは、同15グラム前後と最も少ないグループの1・48倍に高まりました。
 一方で、ハム・ソーセージなどの加工肉については、男女とも大腸がんのリスク上昇がみられず、「日本人が一般的に食べるレベルでは、はっきりとしたリスクにはならない」としています。
 研究班は、世界がん研究基金と米国がん研究協会による報告書(07年)で、赤肉と加工肉の摂取が大腸がんの「確実なリスク」と評価されていることを指摘。日本でも戦後、大腸がんの発生率が増加していることなどを踏まえ、肉類の過剰摂取に注意を促しています。
 ただし、飲酒や肥満、運動不足なども大腸がんの発症リスクとなることなどから、「肉の食べ過ぎに注意することと合わせ生活習慣の見直しが予防に大切」と指摘しています。

 2011年11月28日(月)




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