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■歯科インプラントのトラブル増加 治療水準に差がある恐れ [健康ダイジェスト]

 歯が抜けた部分の顎の骨にチタン製の人工歯根(土台)を埋め込み、人工の歯を作る「インプラント治療」で、消費者トラブルが増えています。国民生活センターが22日、「歯科医療機関や歯科医師によって治療水準に差がある恐れがある」として、注意を呼び掛けました。
 同センターによると、東京都の50歳代女性は、ホームページを見て出向いた歯科クリニックでインプラントを実施。抜歯をし人工歯根を埋めて5カ月が経過しても、炎症が治まらず、精神的に参ってしまったといいます。治療の見通しがつかず、担当医師との信頼関係も持てなくなり、別の歯科医に意見を聞くと、人工歯根からやり直したほうがいいと言われたといいます。
 ほかには、半年前に折込広告やホームページを見て電話し、説明するのですぐ来てと言われて行った歯科医院で、リーフレット1枚を渡されて、いきなり治療を開始され、1カ月で一応治療は終了したが、緩んで痛く、かめずに困っているという相談事例もあったといいます。
 全国の消費生活センターには、インプラント治療で身体的なトラブルを受けたという相談が、2006年度から11月中旬までの約5年間でに343件ありました。そのうち約2割は、症状が1年以上続いたという深刻な内容でした。身体的なトラブルで多い内容は、歯や口腔の痛み、はれ、人工歯根の破損、化膿など。2010年度の相談は80件を超え、2006年度と比べて2倍以上に増えています。
 国民生活センターは消費者へのアドバイスとして、以下を挙げています。
 1)歯科インプラント治療を受ける場合は、消費者自らも十分な情報収集を行うとともに、治療前に歯科医師に対してリスク等に関する説明を自ら十分に求めるほうがよい。
 2)歯科インプラントを入れた後も、歯科医師の指導の下で適切な口腔清掃を行うとともに継続的に定期検診を受けること。
 3)歯科インプラント治療により危害を受けた場合は、セカンドオピニオンを得たり、納得ができない場合は、有料となる場合もあるが、弁護士会等による法律相談を受けることができる。また、各地にある医療安全支援センター、歯科医師会、保健所、消費生活センター等に情報提供すること。

 2011年12月25日(日)




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