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■5大がんで患者の過半数占める 全国の拠点病院のデータ集計 [健康ダイジェスト]

 国立がん研究センターは21日、2009年に全国のがん診療連携拠点病院を受診した患者のデータ48万5000件を集計し、報告書を発表しました。部位別では大腸が13・5パーセントと最も多く、胃12・4パーセント、肺11・4パーセント、乳房9・7パーセント、前立腺7・7パーセントと続き、上位5部位で過半数の54・7パーセントを占めました。
 情報提供を依頼した379病院のうち、データのそろった370病院分を集計しました。1人に二つのがんが見付かると2件と数えられるなどの重複があり、実人数は43万人前後とみられます。
 48万5000件の内訳は、男性が57パーセント、女性は43パーセント。都道府県別では、沖縄県のみ女性のほうが多くなりました。
 また、報告書では、それぞれの拠点病院がそれぞれどのような医療を行っているか、がんの種類や年齢などで分類して詳細に分析し、特に、患者の半数を占める胃がんや大腸がん、肺がん、乳がん、それに肝臓がんについては、進行度別に治療内容を明らかにしました。
 胃がんと大腸がんの場合、初期の段階では患者の負担が少ないとされる内視鏡治療が、また、やや進行した段階では手術に抗がん剤を併用する治療法が普及してきた一方で、こうした治療の実施が極端に少ない病院の存在が浮き彫りになっています。
 分析に当たった国立がん研究センターの西本寛がん統計研究部長は、「治療内容のデータが継続的に出るようになってきたので、それぞれの病院の強みや問題点が比べられるようになった。病院の担当者がほかの病院と比較したり、患者が自分の受けている治療と一般的な治療の違いを主治医などに尋ねたりすることで、治療の質が高まることを期待したい」と話しています。
 この報告書は、国立がん研究センターのホームページ(http://ganjoho.jp)で一般に公開されています。

 2012年3月21日(水)




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