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■ハムなどに含まれている着色料でアレルギー発症の恐れ 消費者庁が注意喚起  [健康ダイジェスト]

 加工食品や飲料、化粧品などに広く使われている着色料「コチニール」の摂取で、呼吸困難などの急性アレルギー反応が起きる可能性があるとして、消費者庁が注意を呼び掛けています。
 消費者庁が食品添加物のアレルギー発症で注意を喚起するのは初めて。厚生労働省もコチニール入り製品を扱う全国の事業者に、発症事例があれば報告するよう通知しました。
 コチニールは、中南米原産の昆虫であるエンジムシより抽出された、カルミン酸を主成分とする赤色の着色料。食品衛生法で食品添加物として認められています。
 ハムやかまぼこ、菓子などを始めとして、清涼飲料水、化粧品(口紅、アイシャドー)などに使われています。
 同素材の摂取により、かゆみ、じんましん、発疹、呼吸困難などの急性アレルギー反応(アナフィラキシー)を引き起こしたと推定される事例が20例ほど、論文で報告されているといいます。今年4月にも、国内の病院から消費者庁に、コチニール入り飲料で急性アレルギー反応を起こした患者の報告があったことから、注意喚起に踏み切りました。
 同庁では、商品の容器や外箱などの表記で「コチニール色素」、「カルミン酸色素」、「着色料(コチニール)」、「着色料(カルミン酸)」が表示されている食品のほか、医薬品や化粧品の成分項目に「コチニール」、「カルミン」、「カルミン・コンジョウ被覆雲母チタン」、「カルミン被覆雲母チタン」と表示されている商品を避けるよう注意喚起を促しています。
 なお、使用および摂取で体調の変化を感じた場合は、皮膚科およびアレルギー科の専門医を受診するよう呼び掛けています。
 独協医科大越谷病院の片桐一元(かずもと)教授は、「精製過程で混じる不純物の中のたんぱく質が、アレルギー反応を引き起こすといわれている。今回の注意喚起で、医療現場ではコチニールが原因物質かどうか疑いやすくなるだろう」と話しています。

 2012年5月16日(水)




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