■脳動脈瘤破裂の予測技術を開発 東大とトヨタ関連会社 [健康ダイジェスト]
トヨタ自動車グループのIT(情報技術)関連企業、トヨタコミュニケーションシステム(TCS、名古屋市)は7日、東京大学と共同で、脳動脈瘤の破裂の可能性を短期間で予測するシミュレーション(模擬実験)プログラムを開発したと発表しました。
従来は血液の流れなどの影響を計算して予測結果を出すまでに約1カ月かかっていましたが、5分の1の6日への短縮を実現しました。TCSが開発した自動車の振動や騒音などを予測するプログラム技術を応用し、計算時間の大幅な短縮を可能にしたといいます。
シミュレーションでは、磁気共鳴画像装置(MRI)などで集めた患者の脳動脈瘤の画像データ100~150枚を入力し、コンピューター上で立体的に映像化。検査した患者の血流の速さや血圧を入力して計算すると、動脈瘤に流れ込む血液の様子を示すことがきます。
脳動脈の一部がこぶ状に膨れる脳動脈瘤は、日本人の平均2~3パーセントが発症し、うち約2パーセントは破裂してくも膜下出血を引き起こします。破裂の危険性が予測できれば治療方針を立てる際に役立ちますが、これまでシミュレーションに時間が必要という課題がありました。
共同開発した東大大学院情報学環の大島まり教授は、「計算時間を2~3時間にまで短縮することが理想。いち早く計算できれば実用化につながり、脳動脈瘤の破裂を未然に防げるようになる。実証試験を増やし、5年後をめどに実用化を目指したい」と話しています。
2012年8月8日(水)
従来は血液の流れなどの影響を計算して予測結果を出すまでに約1カ月かかっていましたが、5分の1の6日への短縮を実現しました。TCSが開発した自動車の振動や騒音などを予測するプログラム技術を応用し、計算時間の大幅な短縮を可能にしたといいます。
シミュレーションでは、磁気共鳴画像装置(MRI)などで集めた患者の脳動脈瘤の画像データ100~150枚を入力し、コンピューター上で立体的に映像化。検査した患者の血流の速さや血圧を入力して計算すると、動脈瘤に流れ込む血液の様子を示すことがきます。
脳動脈の一部がこぶ状に膨れる脳動脈瘤は、日本人の平均2~3パーセントが発症し、うち約2パーセントは破裂してくも膜下出血を引き起こします。破裂の危険性が予測できれば治療方針を立てる際に役立ちますが、これまでシミュレーションに時間が必要という課題がありました。
共同開発した東大大学院情報学環の大島まり教授は、「計算時間を2~3時間にまで短縮することが理想。いち早く計算できれば実用化につながり、脳動脈瘤の破裂を未然に防げるようになる。実証試験を増やし、5年後をめどに実用化を目指したい」と話しています。
2012年8月8日(水)
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