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■中東でまたSARSに似た新型ウイルス 感染者6人、2人死亡 [健康ダイジェスト]

 世界保健機関(WHO)は23日、9月に初めて検出した重症急性呼吸器症候群(SARS)に似ている新型コロナウイルスについて、サウジアラビアとカタールで新たに4人の感染者を確認したと発表しました。このうちサウジアラビアの1人は、死亡しました。
 9月にカタールから英国に搬送された男性で感染が確認されて以降、この新型ウイルスによる感染者は合計で6人、死者は2人に増えました。
 新たに確認されたのは、サウジアラビアの3人とカタールの1人。サウジアラビアの死亡者を含む2人は同じ家に住む家族で、この2人には疫学上の関連性がみられるといいます。AP通信によると、カタールの患者は10月に発症、搬送されたドイツで感染が確認されたが、回復しました。
 WHOは家族内での発症があることから、「人から人への感染の可能性について詳しい調査を進めている」としています。
 新種コロナウイルスは当初、2003年に流行したSARSに似ているものの感染力は弱いとみられていました。WHOでは「SARSの時と状況は違う」としながらも、「これまで関係した国以外にもウイルスは広まっているとみなしたほうが賢明だ」として、各国の保健当局に監視強化を呼び掛けています。
 SARSは2002年から2003年にかけて中国を中心に流行し、全世界で8098名が感染し、774人が亡くなりました。
 SARSの最初の症例は2002年11月中旬に中国広東省で発生していましたが、WHOに対してこの地域における非定型肺炎の集団発生に関する報告があったのは2月11日でした。そして、これがSARSの症例定義に当てはまると確認されたのは、4月2日にWHOの調査チームが広東省を訪れる許可が下りた後でした。
 その間の2月21日に、広東省で患者の治療に当たっていた1名の医師が香港のホテルに滞在し、その時期に同じホテルに宿泊していた人を通じてベトナム、香港、シンガポール、トロントなど世界中に感染が広がりました。

 2012年11月24日(土)




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