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■風疹流行全国に、患者2000人超 大流行となる恐れも [健康ダイジェスト]

 国立感染症研究所は26日、今年の全国の風疹患者数が21日までに累計2000人を超えたと発表しました。全数報告の対象になった2008年以降で最多だった昨年1年間の2353人を3月中に上回る勢いで、流行が拡大しています。
 発熱や発疹、リンパ節がはれるなどの症状が出る風疹は患者のせきやくしゃみを通じて広がり、妊娠初期の女性が感染すると、新生児に心臓疾患や難聴といった「先天性風疹症候群(CRS)」が起こる可能性があります。
 国立感染症研究所によると、21日現在で患者は2021人で、昨年の同じ時期の22倍に達しました。首都圏や大阪府、兵庫県で目立って多く、東海地方や九州地方などほかの地域にも広がり始めました。
 風疹の流行期は初夏にピークを迎えるため、転勤や転校などで人の移動が増える春以降、さらに地方に広がる心配があり、推計で約3万9000人の患者が出た2004年以来の大流行となる恐れがあります。
 今年、診断を受けた患者の90パーセント近くは、ワクチンの予防接種を受けていない人が多い20歳代以上の年齢層で占められています。
 また、風疹にかかった人は、症状がなくても感染を広げることがあり、専門家は、流行の拡大を抑えるにはワクチンの予防接種を受ける大人を増やす必要があるとしています。
 国立感染症研究所の多屋馨子室長は、「流行はしばらく続くとみられる。大人はもちろん、今月末まで無料で予防接種を受けられる中学1年生と高校3年生も、ぜひ接種を受けてほしい」と話しています。
 風疹ワクチンは通常、1歳と就学前1年間の2回は無料で受けられます。3月末までは、中学1年生と高校3年生も無料になっています。ほかの年齢の未成年や成人は、全額自己負担が必要。風疹とはしかの混合ワクチンでは約1万円、風疹単独のワクチンは5000円程度かかります。

 2013年3月26日(火)




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