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■風疹感染、拡大の勢いさらに増す 今年の患者数は全国で3480人 [健康ダイジェスト]

 妊娠中の女性が感染すると新生児に障害が出る恐れのある風疹の患者は、今月7日までの1週間で460人に上り、3月下旬以降、感染拡大の勢いがさらに増していることがわかりました。
 熱や発疹などの症状の出る風疹は、患者のせきやくしゃみを通じて広がり、妊娠中の女性が感染すると、新生児が難聴や心疾患、白内障、発達の遅れなどの先天性風疹症候群になる可能性があります。
 国立感染症研究所によりますと、都道府県別の1週間の患者数は東京都が119人と突出して多くなっていますが、大阪府でも93人に急増し、神奈川県が67人、兵庫県が42人、鹿児島県が19人など、流行は首都圏と関西を中心に全国に広がっています。
 全国の患者数は今年に入ってから合わせて3480人に達し、今の方法で集計を始めて以降、最も大きな流行となった昨年1年間の合計の1・5倍近くに上っています。流行のピークは春から夏にかけてで、今後も増え続ける恐れがあります。
 今年、診断を受けた患者の90パーセントは、予防接種を受けていない人が多い20歳代以上の年齢層で占められています。
 国立感染症研究所の多屋馨子室長は、「急速な患者数の増加は非常に心配される状況だ。風疹は子供の軽い病気だと侮られがちだが、健康な成人男性が重い合併症を併発して入院することもあるので、自分のことと考えて予防接種を受けてほしい」と呼び掛けています。
 風疹ワクチンの予防接種は成人は有料で、医療機関によって5000~8000円程度と異なっていますが、自治体によっては助成制度があり、社員の接種費用を助成している企業もあります。
 ただ、ワクチンには、病原性を弱めたウイルスが入っており、妊娠中の女性は接種できません。妊娠を希望する女性は、妊娠前に接種する必要があり、接種後、2カ月は避妊する必要があります。すでに妊娠している人は、雑踏を避け、家族ら周囲の人にワクチンを接種してもらうのが効果的とされます。

 2013年4月17日(水)




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