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■カシューナッツとゴマ、アレルギー表示の推奨品目に 消費者庁 [健康ダイジェスト]

 消費者庁は30日、食物アレルギーを引き起こす原材料として加工食品への表示を推奨する品目に、カシューナッツとゴマを新たに加える方針を決めました。
 同日開かれた内閣府消費者委員会の部会で提案し、了承されました。表示対象となるゴマの品種などを絞り込み、今夏にも都道府県や東京23区、政令指定都市に通知します。
 ゴマは健康食品やサプリメントの素材として広く利用されていることから、関係企業には商品表示の見直しが迫れそうです。
 消費者庁が医師の協力を得て、2011~12年度に全国で食物アレルギー症状が報告された症例を調査したところ、約3000例のうちカシューナッツは18例、ゴマは12例ありました。
 カシューナッツは急性反応で、呼吸困難や意識障害など重い症状になるアナフィラキシーショックも5例あったといいます。2品目は過去の調査でも食物アレルギーの原因の上位に入っており、推奨品目に加えることにしました。
 健康食品業界では、ゴマを利用した商品開発が行われています。大手食品企業を始め、全国各地でゴマ由来の健康食品が登場するなど、ゴマは人気素材の一つ。今回の改正を受けて、関係各社では原材料表示の見直しが求められそうです。
 加工食品のアレルギー表示は食品衛生法に基づき、現在、義務付けられているものが卵、乳、小麦、エビ、カニ、ソバ、落花生の7品目、推奨されているものがアワビ、イカ、イクラ、オレンジ、牛肉、キウイ、クルミなど18品目あります。
 カシューナッツとゴマを加えると推奨品目は計20品目となりますが、推奨品目は表示しなくても罰則はありません。
 食物アレルギーは、食物を摂取した際、体が食物に含まれるアレルギー物質であるタンパク質を異物として認識し、自分の体を防御するために過敏な反応を起こすことです。主な症状は「かゆみ・じんましん」「唇のはれ」「まぶたの腫れ」「嘔吐」「咳・喘鳴(ぜんめい)」などで、「意識がなくなる」「血圧が低下してショック状態になる」という重篤な場合もあり、最悪、死に至ることもあります。
 食物アレルギーは、人によってその原因となるアレルギー物質とその反応を引き起こす量が異なります。また、同一人であっても体調によって、その反応も変わります。
 食物アレルギー体質を持つ人の正確な人数は把握されていませんが、全人口の1〜2パーセント、乳児に限定すると約10パーセントが、何らかの食物アレルギーを持っているものと考えられています。

 2013年5月31日(金)




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