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■風疹感染、大阪など全国各地で拡大 今年の患者数8500人超す [健康ダイジェスト]

 風疹の患者は5月26日までの1週間で673人で、大阪府を始めとして全国で感染の拡大が続いています。専門家は「1日も早くワクチンを接種してほしい」と呼び掛けています。
 熱や発疹などの出る風疹は、患者のせきやくしゃみを通じて広がり、妊娠中の女性が感染すると新生児の目や耳、それに心臓などに障害が出る恐れがあります。
 国立感染症研究所によりますと、全国で風疹と診断された患者は週に600~800人のペースで増えていて、最新の1週間での新たな患者は673人と、大型連休の期間中に感染したとみられる報告が各地で相次いでいます。
 患者の数を都道府県別にみると、大阪府の増加が際立っていて204人と最も多く、次いで東京都が112人、兵庫県が85人、神奈川県が61人など、関西と首都圏を中心に全国で感染の拡大が続いています。
 今年に入ってからの患者数は合わせて8507人で、昨年1年間の3倍以上、昨年の同じ時期の36倍に達しています。例年、初夏に流行のピークがあり、警戒が必要。
 今年風疹と診断された患者のおよそ90パーセントは成人で、男性では20歳代から40歳代、女性では20歳代が多くなっています。
 国立感染症研究所の多屋馨子室長は、「患者数の増加傾向は依然として止まる気配がない。風疹は決して軽い病気ではなく、脳炎やほかの合併症を起こしたりすることもある。ワクチンで予防できる病気なので、つらい思いをされる方が一人でも少なくなるように、今すぐ予防接種を受けてほしい」と話しています。
 風疹の患者数が今年に入ってから1700人余りと、東京都に次いで全国で2番目に多くなっている大阪府では、地元の医師会が19歳から49歳までの男女を対象に、平日の夜間と休日、無料でワクチンを接種する取り組みを始めました。
 この取り組みは、大阪府富田林市の医師会が6月2日から始めたもので、富田林市とその周辺の河南町、太子町、それに千早赤阪村に住む19歳から49歳までの男女が対象。
 風疹の流行を受け、府内の自治体は、妊娠を希望する女性と妊娠中の女性の夫についてワクチンの接種費用を助成するなどしていますが、医師会によりますと、広く大人を対象に無料で接種を行うのは、近畿では初めてだということです。
 接種の時間帯は会社帰りのサラリーマンなども利用しやすいよう、平日の夜間と休日となっていて、インターネットで予約ができます。
 すでに120人以上が受けたということで、富田林市の49歳の会社員の男性は、「職場に妊娠中の女性がいて、自分がかかったら、移してしまうのではと不安でした。無料で受けられてほっとしています」と話していました。

 2013年6月4日(火)




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