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■先天性風疹症候群の新生児、過去最多に 全国で31人、東京都で13人 [健康ダイジェスト]

 母親が妊娠中に風疹に感染したことで心臓や目、耳などに障害を負った先天性風疹症候群の新生児は、1998年に統計を取り始めて以降、最も多かったことが国立感染症研究所のまとめでわかりました。
 これは国立感染症研究所が、全国の自治体などからの報告をまとめた結果、わかりました。
 それによりますと、母親が妊娠中に風疹に感染したことで障害を負った先天性風疹症候群の新生児は、昨年1年間に少なくも31人に上り、統計を取り始めて以降、最も多かったことがわかりました。これまで最多だった2004年の10人に比べ、3倍に上りました。
 妊娠20週ころまでの母親が風疹ウイルスに感染すると、胎児が先天性風疹症候群で生まれる可能性があり、その確率は妊娠初期に感染するほど高く、妊娠1カ月では50パーセント以上、2カ月で35パーセント、3カ月で18パーセント、4カ月で8パーセントというデータがあります。妊娠していることに母親や周囲が気付かず、無警戒な時期に感染してしまう恐れもあります。
 都道府県別にみますと、東京都が最も多く13人、次いで大阪府が5人、神奈川県が3人、埼玉県、愛知県、三重県、和歌山県がそれぞれ2人、栃木県、千葉県がそれぞれ1人となっています。
 風疹は5年から7年ほどの周期で流行を繰り返すとされますが、昨年は風疹に感染した患者が一昨年の6倍の1万4000人超と大きな流行となり、先天性風疹症候群の新生児の増加が懸念されていました。
 先天性風疹症候群の多くは出産後に判明するため、今後も報告が続く可能性があります。
 これについて国立感染症研究所の多屋馨子室長は、「風疹は春から夏にかけて流行するもので、今年は流行させないようにワクチンを打っていない人は早めに接種するようにしてほしい」と話しています。
 風疹ワクチンの接種は、最寄りの内科や小児科で受けることができます。ただし、接種には保険が適用されないため、費用は単独ワクチンは4000〜8000円前後、混合ワクチンは7000〜1万2000円前後といわれ、地域や医療機関によって異なります。市区町村によっては、接種費用の一部または全額を助成するところもあります。

 2014年1月15日(水)

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