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■風疹で障害の新生児、全国で43人に 16人の東京都が最多 [健康ダイジェスト]

 風疹の流行の影響で障害が出る新生児が相次ぐ中、新たに東京都で1人が「先天性風疹症候群」と診断され、一昨年からの流行で障害が出た新生児は全国で43人となりました。
 風疹は妊娠中の母親が感染すると新生児の心臓や目、耳などに障害が出る先天性風疹症候群になる可能性があり、昨年、大流行したことから、その後に生まれる新生児への影響が心配されています。
 こうした中、先週、東京都内の医療機関から新たに1人の新生児が先天性風疹症候群と診断されたと自治体に報告があったということです。この結果、一昨年から続いた流行で先天性風疹症候群と診断された新生児は全国で43人に達しました。
 都道府県別では、東京都が16人と最も多く、続いて大阪府が6人、埼玉県が4人などとなっています。
 2000年以降、先天性風疹症候群の報告件数は、2000~2003年が各1人、2004年が10人、2005年が2人、2006~2008年がゼロ、2009年が2人、2010年がゼロ、2011年が1人、2012年が4人でした。しかし、2013年は32人と一気に急増、今年は7人目の報告があったことになり、昨年と同じかそれ以上のペースとなっています。
 厚生労働省は、6年後までに風疹の流行をなくすことを目標に予防接種などの対策を進めることにしていて、特に免疫がない人が多い成人の男性などへの接種を進めることが急がれています。
 妊娠20週ころまでの母親が風疹ウイルスに感染すると、胎児が先天性風疹症候群で生まれる可能性があり、その確率は妊娠初期に感染するほど高く、妊娠1カ月では50パーセント以上、2カ月で35パーセント、3カ月で18パーセント、4カ月で8パーセントというデータがあります。妊娠していることに母親や周囲が気付かず、無警戒な時期に感染してしまう恐れもあります。
 風疹ワクチンの接種は、最寄りの内科や小児科で受けることができます。ただし、接種には保険が適用されないため、費用は単独ワクチンは4000〜8000円前後、混合ワクチンは7000〜1万2000円前後といわれ、地域や医療機関によって異なります。
 市区町村によっては、接種費用の一部または全額を助成するところもあります。

 2014年3月5日(水)




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